瑞光は2024年2月26日、Delta S.r.l. の持分取得及び第三者割当増資引受による子会社化に向けた基本合意の締結を公表しました。これは基本合意の段階で、持分譲渡契約及び第三者割当増資引受契約の締結は2024年3月中(予定)とされています。決定ではなく、協議の段階です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社瑞光(6279・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人1名。持株比率100%) |
| 譲渡対象 | Delta S.r.l.(衛生用品の製造機械の製造・販売) |
| 所在地 | イタリア・フィエスコ |
| 手法 | 持分譲渡と第三者割当増資の引受(基本合意。譲受による取得持分比率23.7%と第三者割当増資による取得持分比率66.3%を合わせ、異動後の持分比率は90.0%) |
| 対価 | 持分譲渡による取得価額820千ユーロ、第三者割当増資による取得価額2,300千ユーロ、アドバイザリー費用等(概算)230千ユーロ、合計(概算)3,350千ユーロ |
| 日程 | 2024年2月26日 基本合意書締結日/2024年3月中(予定) 持分譲渡契約及び第三者割当増資引受契約締結日/2024年4月中(予定) 持分譲渡及び第三者割当増資引受実行日 |
異動前の持分比率は記載がなく、譲受による取得持分比率は23.7%、第三者割当増資による取得持分比率は66.3%、異動後の持分比率は90.0%です(いずれも第三者割当増資を実施後の持分全体に対する比率)。取得価額は持分譲渡による取得価額820千ユーロ、第三者割当増資による取得価額2,300千ユーロ、アドバイザリー費用等(概算)230千ユーロ、合計(概算)3,350千ユーロです(出典:株式会社瑞光 2024年2月26日公表資料)
対象会社は、所在地がイタリア・フィエスコ、事業内容が衛生用品の製造機械の製造・販売、資本金が80千ユーロ(第三者割当増資前の金額)、設立年月日が2002年4月26日です。大株主及び持株比率は個人1名が100%と記載されています(出典:株式会社瑞光 2024年2月26日公表資料)
対象会社の純資産は2020年12月期1,377千ユーロ、2021年12月期1,393千ユーロ、2022年12月期1,428千ユーロと記載されています(出典:株式会社瑞光 2024年2月26日公表資料)
買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。
開示資料は、買い手グループの主力事業である衛生用品製造機械事業について、売上の半分以上を構成している日本及び中国が人口減少の局面を迎えており、欧州やインド、アフリカなど売上構成比の高くなかった地域での売上拡大に取り組むとしています。
出典: 株式会社瑞光「Delta S.r.l.の持分取得及び第三者割当増資引受による子会社化に向けた基本合意締結に関するお知らせ」(2024年02月26日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買い方が二つに分かれていて、増資のほうがずっと大きい形です。
株主から買った分のお金は株主に渡り、新株を引き受けた分のお金は会社に入ります。ここでは大半が会社に入ります。
つまり、株主に対価を渡すより、会社に資金を入れることが主な目的だということです。
中小企業でも同じことが選べます。会社に設備や運転資金が必要なら、増資を使う形になります。
もとの株主は一人で、増資のあとも一割残ります。売ったあとも一緒に経営する前提です。
この開示は基本合意で、契約はまだ結んでいません。条件を詰める入口に立った段階です。
対象会社の純資産はほぼ横ばいです。資金が足りないのではなく、伸ばすための資金という読み方になります。
海外の会社なので、通貨・法令・労務の確認が増えます。金額が外貨なので、円に換えた額はレート次第で動きます。