シークスは2024年3月8日、Renzoku Biologics株式会社が実施する第三者割当増資において新株を引き受けることを決議したと公表しました。既存株主から株式を買う取引ではなく、対象会社が新たに発行する株式を引き受ける形です。引き受けるのは178,125,000株で、金額は23億7,500万円、引受後の保有比率は96%となります(出典:シークス株式会社 2024年3月8日公表資料)

開示された事実

譲受(買い手)シークス株式会社(7613・東証プライム)
譲渡対象Renzoku Biologics株式会社(バイオ抗体医薬品の受託開発製造等)
所在地東京都千代田区
手法第三者割当増資の引受による子会社化。既存株主から株式を買う取引ではなく、対象会社が新たに発行する株式178,125,000株を引き受け、保有比率96%となる
対価23億7,500万円(178,125,000株を第三者割当で引受)。対象会社の発行済株式数は増資前7,500,000株、増資後185,625,000株。増資後の資本金は1,195百万円
日程2024年3月8日 取締役会決議/2024年3月11日 出資金払込(予定)

対象会社の発行済株式数は、増資前が7,500,000株、増資後が185,625,000株です。増資後の資本金は1,195百万円と記載されています。増資前の資本金は750万円です(出典:シークス株式会社 2024年3月8日公表資料)

対象会社は、所在地が東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー20階、設立が2023年8月22日、主な事業内容がバイオ抗体医薬品の受託開発製造等、決算期が12月です。大株主および出資比率は個人2名がそれぞれ30.0%、ほかに個人株主3名と記載されています(出典:シークス株式会社 2024年3月8日公表資料)

買い手と対象会社の関係について、資本関係と取引関係はないと記載されています。人的関係については、買い手の役員および幹部社員が対象会社の役員に就任予定であるとされています。

開示資料は出資の理由について、近年のライフサイエンス分野における基礎研究の進展により医薬品市場におけるバイオ医薬品の割合が増加し、成長領域となっている一方で、製薬企業における医薬品の開発期間が長期化し開発成功率も低下傾向にあることを挙げています。微生物や細胞を利用したバイオ医薬品は製造プロセスが複雑で、製法開発および製造のための費用が低分子医薬品と比べて著しく高くなると記載されています。

抗体医薬品については、大型培養槽を備えたバッチ生産方式が現在の標準的な生産方法となっているが、施設設備に対する投資規模が大きく、柔軟な生産スケール調整が難しいなど少量多品種への対応に課題があると記載されています。

日程は、2024年3月8日が取締役会決議日、2024年3月11日が出資金払込日(予定)です。出資が完了した時点で対象会社は買い手の連結子会社となる見込みであり、2024年12月期の連結業績予想については修正が必要になった場合に速やかに知らせると記載されています。

出典: シークス株式会社「バイオ抗体医薬品CDMO事業(受託製造開発事業)を営むRenzoku Biologics株式会社が実施する第三者割当増資引受による子会社化に関するお知らせ」(2024年03月08日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買うのではなく、出すお金で株を増やす形です。相手の会社に現金が入り、買い手は株を得ます。

既存株主から買えば、お金は株主の手元に行きます。増資なら、お金は会社の中に残ります。

どちらを選ぶかで、お金の行き先が変わります。会社を伸ばすなら増資、株主が降りるなら譲渡です。

中小企業でも同じ選択があります。出資を受けるか、株を売るか。目的が違えば答えも違います。

ここでは増資後の持ち分が九割六分です。元の株主の持ち分は、一割に満たないところまで薄まります。

増資は、既存株主の持ち分を薄めます。渡す株数と値段を、元の株主が納得できるかが要点です。

対象会社は前の年に設立されたばかりで、資本金は七百五十万円でした。設備を持つ前の段階です。

買い手は自社の役員と幹部社員を役員に送る予定です。お金と一緒に、人も入れる形です。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。