三菱マテリアルは2024年5月14日、チリ国サンティアゴ市に子会社 MM MV Inversiones SpA を設立したうえで、新会社の株式を全て Mitsubishi Materials Chile SpA(チリ国に所在する買い手の連結子会社)に現物出資(増資)することを決議したと公表しました。これに伴い、新会社およびMMチリが買い手の特定子会社となる見込みです。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 三菱マテリアル株式会社(5711・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (グループ内の組み替えのため外部の譲渡人はいない。買い手が新設した会社の株式を、買い手の連結子会社へ現物出資する) |
| 譲渡対象 | MM MV Inversiones SpA(新設)(Mantoverde S.A.への投資) |
| 所在地 | チリ国サンティアゴ市 |
| 手法 | 子会社の新設および増資(特定子会社化)。開示資料は、チリ国サンティアゴ市に子会社を設立したうえで、新会社の株式を全て Mitsubishi Materials Chile SpA(チリ国に所在する買い手の連結子会社)に現物出資(増資)することを決議したと記載している。これに伴い新会社およびMMチリが買い手の特定子会社となる見込み |
| 対価 | 新会社の資本金(予定)は約349.6百万米ドル(約535億円)。増資の額は約349.6百万米ドル(約535億円)で、増資前のMMチリの資本金及び出資比率は1.3百万米ドル(約190百万円)・買い手100%、増資後は約350.9百万米ドル(約537億円)・買い手100% |
| 日程 | 2024年5月14日 取締役会決議日/2024年6月 増資の実施日(予定)。開示資料は、本新設と本増資実行日には数日の差が生じる見込みであると記載している |
新会社は所在地がチリ国サンティアゴ市、事業内容が Mantoverde S.A. への投資、資本金(予定)が約349.6百万米ドル(約535億円)です。増資前のMMチリの資本金及び出資比率は1.3百万米ドル(約190百万円)・買い手100%、増資の額は約349.6百万米ドル(約535億円)、増資後の資本金及び出資比率は約350.9百万米ドル(約537億円)・買い手100%です(出典:三菱マテリアル株式会社 2024年5月14日公表資料)
開示資料は経緯及び理由について、南米地域には2021年に買い手が出資したチリ国 Mantoverde 銅鉱山に加えて、従来買い手が出資する同国の Los Pelambres 銅鉱山、Escondida 銅鉱山が存在しており、買い手が南米地域を鉱山投資事業の重要地域と位置付けていることを記載しています。
2021年2月には管理基盤の強化のため同国サンティアゴ市に鉱山投資事業の管理運営を担うMMチリを設立しており、このたび南米地域の鉱山投資事業の効率化を図るためMMチリを通じて Mantoverde 銅鉱山の管理運営を行うこととし、本新設及び本増資を行うこととしたとされています。
日程は、2024年5月14日が取締役会決議日、2024年6月が増資の実施日(予定)です。開示資料は、本新設と本増資実行日には数日の差が生じる見込みであると記載しています。
出典: 三菱マテリアル株式会社「子会社の新設及び増資(特定子会社化)に関するお知らせ」(2024年05月14日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
会社を買った話ではありません。自社グループの中で持ち方を変えた話です。
日本の親会社が直接持っていた投資を、現地の統括会社の下に移しています。
外から見れば持ち主は変わっていません。内側の階層が変わっただけです。
それでも手間をかけるのは、現地で管理する体制に寄せたいからです。
中小企業でも、持株会社を作って事業会社を下に置く組み替えがあります。
株主が同じでも、階層を変えると税金と資金の流れが変わります。
承継を考えるときは、この組み替えを先に済ませることがあります。
ただし組み替え自体に税負担が出ることもあるので、順番と時期の検討が要ります。