ヤマシタヘルスケアホールディングスは2024年5月30日、マイクロソニック株式会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社(9265・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (開示資料に個人株主として記載。当サイトの方針により氏名は再掲しない) |
| 譲渡対象 | マイクロソニック株式会社(超音波を用いた製品の開発(乳がん検査デバイスの開発を含む)) |
| 所在地 | 東京都国分寺市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 19百万円 |
| 日程 | 2024年5月30日 取締役会決議日/2024年5月31日 契約締結日(予定)/2024年6月14日 実行日(予定) |
取得株式数は600株(議決権の数600個)、取得価額は19百万円です。取得前の議決権所有割合は36.8%、取得後は100%です(出典:ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社 2024年5月30日公表資料)
対象会社は所在地が東京都国分寺市本町3丁目10番18号、資本金が3,000万円、設立が2000年6月です。経営成績は、売上高が44百万円、40百万円、37百万円、営業損益が△4百万円、△7百万円、△39百万円、純資産が18百万円、11百万円、2百万円と記載されています(出典:ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社 2024年5月30日公表資料)
開示資料は目的について、買い手グループが2022年7月に策定したビジョンにおいて「中核事業と新規事業の掛け合わせによる、加速度的な成長を目指す」として、ヘルスケア領域における成長戦略の1つとしてM&Aを含む中核事業の拡大を打ち出していることを記載しています。
対象会社については、独自の技術や知財を持ち、超音波を用いた社会性の高い製品の開発を行っており、その技術を活かして女性の心身の負担を軽減する乳がん検査デバイスの開発を進めて間もなく上市を予定していると記載されています。
出典: ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社「マイクロソニック株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年05月30日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
純資産が二百万円まで減り、赤字が広がっている会社です。
値段は一千九百万円。すでに三十六パーセントを持っていた上での残り分です。
開発途上の会社なので、いまの数字では評価されません。
買い手が見ているのは、独自の技術と知財、そして開発中の製品です。
中小企業でも、技術を持つ会社は決算書と評価が噛み合わないことがあります。
特許や試験データが、帳簿には金額で載っていないからです。
だから売る側は、技術の価値を自分で整理して示すことになります。
何件の特許があり、どこまで試験が進んでいるか。そこが交渉の材料になります。