鴻池運輸は2024年9月27日、Ferro Scrap Nigam Limited の株式取得(完全子会社化)について公表しました。契約締結日は2024年11月3日、実行日は2025年1月15日を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 鴻池運輸株式会社(9025・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | Metal Scrap Trade Corporation Limited(対象会社の株式を100.0%保有) |
| 譲渡対象 | Ferro Scrap Nigam Limited(鉄鋼スラグ加工、スクラップ加工) |
| 所在地 | インド |
| 手法 | 株式取得(完全子会社化) |
| 対価 | 取得価額は3,200百万INR(5,568百万円) |
| 日程 | 2024年11月3日(予定) 契約締結日/2025年1月15日(予定) 実行日 |
取得株式数は32,000,000株(議決権所有割合:100.0%)で、取得前の議決権所有割合は0.0%です。取得価額は3,200百万INR(5,568百万円)です(出典:鴻池運輸株式会社 2024年9月27日公表資料)
対象会社は事業内容が鉄鋼スラグ加工、スクラップ加工、資本金が320百万INR(556百万円)、設立が1979年3月28日で、株主は Metal Scrap Trade Corporation Limited が100.0%です。1株当たり純資産は66.37INR(115.48円)、68.41INR(119.03円)、80.56INR(140.17円)と3期分が記載されています(出典:鴻池運輸株式会社 2024年9月27日公表資料)
譲渡元の Metal Scrap Trade Corporation Limited は事業内容が電子商取引サービス、資本金が704百万INR(1,224百万円)、設立が1964年9月9日です(出典:鴻池運輸株式会社 2024年9月27日公表資料)
開示資料は、買い手が成長戦略の1つであるグローバル展開の一環としてアジア諸国・北中米を中心とした事業基盤の強化を図っていること、インドが現在世界第2位の粗鋼生産量(1億4千万トン、2023年実績)を持ち2030年までに3億トンまで能力を引き上げることを政府が公表していることを記載しています。
開示資料は対象会社について、インド国内の製鉄所で副生されるスラグの処理、スラグ中に含まれる金属成分の回収、これらの利材化を目的としていることを記載しています。
出典: 鴻池運輸株式会社「「Ferro Scrap Nigam Limited」の株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ」(2024年09月27日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
インドの会社を、現地通貨で五十五億円で買っています。
契約が十一月、実行が翌年一月で、間が二か月あります。
海外案件では、当局の許可や送金の手続に時間がかかります。
国内の中小企業の譲渡では、ここまで空きません。
ただし許認可の承継が必要な業種は、やはり時間がかかります。
この会社は製鉄所の副産物を処理する事業です。
工場に常駐して作業を請け負う、現場の仕事です。
こうした事業は、契約の相手が大企業一社に偏ることがあります。
取引先が一社に集中していると、評価の際に論点になります。