コンタクトレンズのメニコンは2024年10月1日、シンガポールに本社を置くコンタクトレンズの製造・販売会社Oculus Pte Ltdから、東南アジアの販売代理店3社の株式および持分の100%を2024年9月30日に取得したと公表しました。この開示は英文で行われています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社メニコン(7780・東証プライム・名証プレミア) |
|---|---|
| 譲渡対象 | Oculus Visioncare (S) Pte Ltd.、Oculus (M) Sdn. Bhd.、PT. Oculus Indonesia(コンタクトレンズの販売(販売代理店)) |
| 所在地 | シンガポール、マレーシア、インドネシア |
| 手法 | 株式取得(3社の株式および持分の100%を取得) |
| 対価 | 非公表(開示資料に取得価額の記載なし) |
| 日程 | 2024年9月30日 取得(2024年10月1日公表) |
開示資料によれば、取得した3社はOculus Visioncare (S) Pte Ltd.(シンガポール)、Oculus (M) Sdn. Bhd.(マレーシア)、PT. Oculus Indonesia(インドネシア)で、それぞれ100%を取得しています(出典:株式会社メニコン 2024年10月1日公表資料)。取得価額は開示資料に記載がありません。
買い手はこれまで東南アジアでの販売を輸出と販売代理店を通じて拡大してきましたが、若年人口と所得の増加によりコンタクトレンズ市場の成長が見込まれるこの地域では販売拠点を持つことが必要と判断したため、3社の株式取得に至ったと説明しています。
買い手はシンガポールとマレーシアに生産設備を持ち、マレーシアの設備は同社最大の生産拠点として2026年3月期下期の稼働を予定しています。今回の取得により、東南アジアにおいて販売と生産の両方の拠点が揃うことになると説明しています。本件が2025年3月期の連結業績に与える影響は軽微であると見込んでいます(出典:株式会社メニコン 2024年10月1日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
代理店として自社の商品を扱ってきた会社を、買い手がそのまま自社の拠点にした形です。取引が続いていて、相手の商品と顧客をよく知っている会社は、買い手の候補としてもっとも近いところにいます。売り手から見ても、既に付き合いのある相手なら、事業の中身を説明する手間が少なくて済みます。
買い手は、輸出と代理店でやってきたが拠点が必要になったと説明しています。自分で拠点を作る方法もありますが、そこには人を集め、顧客との関係を作る年月がかかります。既にそれを持っている会社を買うという判断は、時間を買っていることになります。
この開示は英文だけで行われています。海外での取引では、日本語の資料が用意されない場合があります。売り手が海外に子会社を持っているときも同じで、現地の資料を読める体制があるかどうかは、買い手が確かめるところの一つです。
販売と生産が同じ地域に揃うという説明がされています。売り手の側でも、買い手が持っていない工程を自社が持っているのであれば、それは価格の話に入る前に伝えておくところです。