通信販売事業を手がける千趣会は2024年11月29日、株式会社ベルメゾンロジスコの株式2,664株(所有割合66.6%)を取得し、既に保有する1,336株(所有割合33.4%)と合わせて所有割合100.0%とすることで合意したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社千趣会(8165・東証スタンダード)
譲渡対象株式会社ベルメゾンロジスコ(通信販売業界向け物流センターの企画・運営・管理)
所在地岐阜県可児市
手法株式取得。合弁相手が保有する66.6%を取得し、既に保有する33.4%と合わせて100.0%とする
対価非公表(株式取得先との協議により非公表)
日程取締役会決議・株式譲渡契約締結 2024年11月29日/株式譲渡実行 2025年1月1日(予定)

取得金額については、株式取得先との協議により非公表とされています(出典:株式会社千趣会 2024年11月29日公表資料)。

対象会社は2012年8月1日設立、資本金100百万円で、通信販売業界向け物流センターの企画・運営・管理を行い、岐阜県内の2カ所で物流センターを運営しています。公表時点の株主は物流会社が66.6%、買い手が33.4%でした。純資産は285百万円、313百万円、270百万円、売上高は2,480百万円、2,398百万円、1,964百万円です(出典:株式会社千趣会 2024年11月29日公表資料)。

開示資料は、2017年9月の相手先による対象会社への出資参画以降、3社による継続的な取組みにより共同事業の目的とした成果が一定程度得られたことから、相手先が保有する発行済株式を買い手が取得することで合意に至ったと記載しています。

株式譲渡実行日は2025年1月1日を予定しています。買い手は、今後も相手先との協力・協業関係を維持するとともに、物流サービスの改善も含めた通信販売事業の競争力強化に努めるとしています(出典:株式会社千趣会 2024年11月29日公表資料)。

出典: 株式会社千趣会(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社ベルメゾンロジスコの株式譲渡契約締結に関するお知らせ」(2024年11月29日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

これは合弁の解消です。二社で作った会社の株式を、片方が全部引き取りました。理由として「共同事業の目的とした成果が一定程度得られた」と書かれています。一緒にやる形にも終わりがあり、そのときどちらが引き取るかを決める必要があります。

合弁を作るときに、解消の仕方を決めておくかどうかで、この場面の進み方が変わります。誰がいくらで買い取るのか、決められないときはどうするのかを、始めるときに書いておく話です。ここでは協議による合意で決まっています。

金額は相手との協議により非公表です。相手が事業会社であっても、金額を出さない形は取れます。金額の公表を望まないという希望は、売り手側にも買い手側にもあります。

対象会社の売上は直近期に前の期から減っています。物流の会社で、主な仕事は買い手グループの商品の発送です。取引先が一社に近い会社は、その一社の状況がそのまま自社の数字になります。誰に依存しているかは、評価のときに必ず見られます。

実行日が一月一日に置かれています。事業年度や月の区切りに合わせると、引き継ぎの処理が整理しやすくなります。いつ渡すかは、金額と同じくらい実務に影響します。

この業種のM&A・事業承継のページを見る

本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。