遊技機の平和は2024年12月18日、投資ファンドの関連事業体が運用する組合から、株式会社アコーディア・ゴルフの全株式を所有するPJC Investments株式会社の全株式を取得する株式譲渡契約を締結したと公表しました。取得株式数は105,000,010株で、議決権所有割合は100%となります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社平和(6412・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | PJC Investments株式会社(株式会社アコーディア・ゴルフの全株式を所有)(投資業(傘下でゴルフ場運営)) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式取得。投資ファンドの関連事業体が運用する組合から対象会社の全株式105,000,010株(議決権所有割合100%)を取得し、子会社化・孫会社化する |
| 対価 | 取得価額510,000百万円、アドバイザリー費用等(概算額)2,000百万円、合計(概算額)512,000百万円。開示資料は、この金額が企業価値として合意した金額であり、株式譲渡の対価として支払われる株式価値253,558百万円にネット有利子負債等の額を含むものと注記。最終的な取得価額は運転資本額及び純有利子負債等額の増減による価格調整を経て決定 |
| 日程 | 取締役会決議・株式譲渡契約締結 2024年12月18日/株式譲渡実行 2025年1月31日(予定。競争法当局の手続き等によって変更になる可能性があると注記) |
取得価額は510,000百万円、アドバイザリー費用等の概算額は2,000百万円で、合計の概算額は512,000百万円です(出典:株式会社平和 2024年12月18日公表資料)。
開示資料は、この金額が対象会社の企業価値として合意した金額であり、株式譲渡の対価として支払われる株式価値253,558百万円に加えてネット有利子負債等の額を含むものであると注記しています(出典:株式会社平和 2024年12月18日公表資料)。最終的な取得価額は、株式譲渡契約に定める価格調整(株式譲渡実行日時点での運転資本額及び純有利子負債等額の増減による調整)を経て決定されるとしています。
買い手は、本株式取得と対象会社の既存借入金の弁済を目的として、三井住友銀行とみずほ銀行から510,000百万円を借り入れます。借入期間は7年、返済方法は分割返済及び期日一括返済で、有担保・有保証と記載されています(出典:株式会社平和 2024年12月18日公表資料)。
株式譲渡実行日は2025年1月31日を予定し、競争法当局の手続き等によって変更になる可能性があるとしています(出典:株式会社平和 2024年12月18日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
この開示は、二つの金額を並べて書いています。企業価値として合意した金額と、株主に支払われる株式の代金です。差はネット有利子負債等、つまり引き受ける借入です。会社を引き継ぐときは借入も一緒に動くので、この二つは別の数字になります。
自社の譲渡を考えるときも、この二つを分けて見る必要があります。借入が多い会社は、株主の受け取りが小さくなる一方、買い手が負担する総額は大きくなります。手元にいくら残るかは、借入を引いたあとの話です。
最終的な金額は、実行日時点の運転資本と純有利子負債の増減で調整されると書かれています。契約の日と実行の日が離れていると、その間に会社の中身が動くためです。金額が一度で確定しない取引は珍しくありません。
買い手は代金のほぼ全額を借入で用意し、しかも相手の既存借入の返済も同時に行っています。借入期間は七年で、担保と保証が付いています。買い手が借入で買う場合、その条件が実行までの確実性に関わります。相手がどう資金を用意するのかは確かめておく項目です。
売り手は投資ファンドです。ファンドは一定の期間で株式を手放す前提で投資しているので、いずれ次の株主を探します。この案件では、その次の株主が事業会社でした。