三井物産は2025年4月3日、ベルギーのタンクターミナル運営会社 ITC Rubis Terminal Antwerp NV の株式50%を取得し完全子会社化することを2025年4月2日(欧州時間)に決定し、株式売買契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 三井物産株式会社(8031・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | Tepsa Infra SAS(旧 Rubis Terminal Infra SAS。対象会社の株式を50%保有) |
| 譲渡対象 | ITC Rubis Terminal Antwerp NV(液体化学品等のタンクターミナル事業(貯蔵・荷役・物流)) |
| 所在地 | ベルギー アントワープ |
| 手法 | 株式取得(完全子会社化)。買い手が子会社を通じて50%を保有している対象会社の残り50%を取得する。株式売買契約を締結している |
| 対価 | 取得価額は50%分の株式が約135百万EUR(原本表記 approximately 135 million EUR / approximately 21.9 billion JPY)。あわせて、Tepsa から対象会社への約37百万EUR(原本表記 approximately 37 million EUR / approximately 6 billion JPY)の貸付を買い手が引き受ける予定 |
| 日程 | 2025年4月2日(欧州時間) 決定日・株式売買契約締結/2026年3月期中(予定) 完了 |
持分比率は、買い手グループが取得前50%から取得後100%となります。内訳は Mitsui & Co. Europe Ltd. が35%から85%、Intercontinental Terminals Company LLC が15%で変わらず、Tepsa Infra SAS が50%から-となります(出典:三井物産株式会社 2025年4月3日公表資料)
取得価額は50%分の株式が約135百万EUR(原本表記 approximately 135 million EUR / approximately 21.9 billion JPY)です。あわせて、買い手は Tepsa から対象会社への約37百万EUR(原本表記 approximately 37 million EUR / approximately 6 billion JPY)の貸付を引き受ける予定です(出典:三井物産株式会社 2025年4月3日公表資料)
対象会社は所在地がベルギー アントワープ、事業内容が液体化学品等のタンクターミナル事業、資本金が66百万EUR、設立が2008年2月で、取得前の株主は Tepsa Infra SAS が50%、買い手グループが50%です。経営成績は、総資産が45,973百万円、47,529百万円、51,850百万円、純資産が18,482百万円、20,044百万円、21,869百万円、売上高が6,054百万円、7,540百万円、8,001百万円、利益が1,327百万円、1,562百万円、1,825百万円と3期分が記載されています(EUR/JPY 160で換算、2024年12月期は監査前の暫定値)(出典:三井物産株式会社 2025年4月3日公表資料)
開示資料は、対象会社が液体化学品の貯蔵、荷役、物流を専門とし2008年より買い手と Tepsa がそれぞれ50%を出資する合弁会社として運営されてきたこと、2010年に操業を開始し欧州の化学物流の要衝であるベルギー・アントワープの立地を活かして事業を拡大してきたこと、現在の貯蔵能力が約300,000立方メートルであることを記載しています(出典:三井物産株式会社 2025年4月3日公表資料)
開示資料は、完全子会社化により買い手が対象会社からの収益を倍にし、タンクターミナルのさらなる拡張を加速させることを記載しています。本取引は2026年3月期中に完了する予定とされています。
中小企業の経営者は、どう読むか
半分ずつ出資していた合弁会社を、片方が全部取る取引です。
十七年続いた共同経営が、一方の買い取りで終わります。
合弁は、互いの持分が同じだと決議が止まることがあります。
中小企業でも、二人で半分ずつ持つ会社は同じ問題を抱えます。
どちらかが買い取るか、第三者へ一緒に売るかの選択になります。
この件では、株式のほかに貸付も引き受けています。
売り手が会社に貸していたお金を、買い手が肩代わりする形です。
オーナーが自社に貸し付けている中小企業は、少なくありません。
その貸付をどうするかは、株の値段とは別に決める必要があります。