日創グループは2025年6月23日、株式会社穴井工務店の発行済株式100%を譲り受けると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 日創グループ株式会社(3440・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社穴井工務店(住宅の企画・設計・施工・販売、建物・リフォームの企画・設計・施工、分譲住宅の販売) |
| 所在地 | 福岡市城南区 |
| 手法 | 株式譲渡(発行済株式100%を譲受) |
| 対価 | 非開示(開示資料に記載なし) |
| 日程 | 公表 2025年6月23日 |
開示資料によれば、穴井工務店は1972年11月設立、福岡市城南区に本社を置き、住宅の企画・設計・施工・販売やリフォームの企画・設計・施工、分譲住宅の販売を行っています。従業員数は7名(2025年1月時点)で、創業50年超、施工実績は1,500棟を超え、受注先の9割は個人向けとされています(出典:日創グループ株式会社 2025年6月23日公表資料)。
開示資料では、親世代との付き合いをきっかけにした継続受注や、兄弟姉妹による紹介など顧客からの紹介による受注が多いこと、600棟を超える賃貸物件の建設実績があること、教育・医療・福祉施設や商業施設といった中規模の木造化のニーズに応える技術力があることが、同社の特徴として挙げられています。
出典: 日創グループ株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社穴井工務店の株式取得について」(2025年06月23日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
従業員が十名に満たない規模の工務店が、上場企業のグループに入った例です。規模は小さくとも、半世紀にわたって地域で積み上げてきた施工実績と紹介による受注が、買い手の説明の中心に置かれています。
買い手が価値として挙げているのは、設備でも土地でもなく、顧客との関係の続き方でした。親の代からの付き合い、兄弟姉妹からの紹介といった形は、短期間では作れません。
一方で、こうした関係は特定の個人に結びついていることが多く、引き継ぎの設計が要ります。誰が何を担ってきたのかを言葉にし、次の担い手へどう渡すかを決めることが、譲渡の準備そのものになります。