阪和興業は2026年9月2日、日本政策投資銀行(DBJ)と共同で進めていた米国Associated Steel Group, LLC(ASG)の全持分の取得が完了したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 阪和興業株式会社(北米拠点Hanwa American Corp.を通じて50.1%)および株式会社日本政策投資銀行(日本で新設したSPCを通じて49.9%)(8078・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (本開示は完了の報告であり、持分の譲渡人の記載はない) |
| 譲渡対象 | Associated Steel Group, LLC(ASG)(鉄鋼) |
| 所在地 | 米国 |
| 手法 | 持分取得(連結子会社化)。日本政策投資銀行との共同投資で、阪和興業が北米拠点を通じて50.1%、DBJが新設SPCを通じて49.9%を取得。あわせて連結子会社Hanwa American Corp.の増資 |
| 対価 | 増資の払込日は2026年8月27日、増資金額235,000千米ドル、増資後資本金275,000千米ドル、増資後の出資比率100% |
| 日程 | 2026年6月29日(米国中部時間)契約締結/2026年8月27日 増資払込/2026年8月31日(米国中部時間)持分譲渡実行・取得完了 |
開示資料によれば、米国の競争法当局によるクリアランスを取得し、持分譲渡契約書上の条件を全て充足したことにより、2026年8月31日(米国中部時間)付でASGの全持分の取得を完了しました。
本件はDBJとの共同投資で、阪和興業は北米拠点であるHanwa American Corp.(HAMCO)を通じてASGの50.1%持分を、DBJは日本において新設したSPCを通じて残りの49.9%を取得しました。これによりASGは阪和興業の連結子会社となりました(出典:阪和興業株式会社 2026年9月2日公表資料)
あわせて連結子会社HAMCOの増資が行われ、払込日は2026年8月27日、増資金額は235,000千米ドル、増資後資本金は275,000千米ドル、増資後の出資比率は100%です(出典:阪和興業株式会社 2026年9月2日公表資料)
中小企業の経営者は、どう読むか
一社で買わず、政策金融機関と組んで買っています。半分ずつではなく、五割一分と四割九分。過半を押さえた側が連結します。
一パーセントの差で、会計上の扱いと経営の主導権が決まります。共同で買うときは、この線をどちらが取るかが最初の論点です。
中小企業の譲渡でも、買い手が単独で資金を用意できないことがあります。そのとき、複数の相手が組んで買う形になります。
売り手から見ると、相手が一社ではなくなります。誰が意思決定するのか、資金は誰が出すのか、万一まとまらなかったときに誰が責任を負うのか。契約の相手方をはっきりさせておくことです。