犬猫生活は2026年9月14日、どうぶつのもり(茨城県守谷市)の株式を取得して子会社とすると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社犬猫生活(556A・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社どうぶつのもりの株主である個人1名(持株比率100%。茨城県守谷市。氏名は開示資料に記載があるが本記事では記載しない) |
| 譲渡対象 | 株式会社どうぶつのもり(店舗名「守谷フォレスト動物病院」。2014年2月創業、法人設立2021年10月29日、資本金500千円)(動物の診療施設の経営等) |
| 所在地 | 茨城県守谷市 |
| 手法 | 株式取得(100%取得による子会社化) |
| 対価 | 取得株式数10株(議決権10個)、取得後の議決権所有割合100.0%。普通株式の取得価額は相手方からの要望により非開示(社内で株式価値評価(DCF法等)を実施)。アドバイザリー費用等11,100千円 |
| 日程 | 2026年9月14日 取締役会決議/2026年9月15日 契約締結(予定)/2026年9月30日 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、同社は2026年6月15日に発表した成長戦略及び中期経営計画に基づき動物病院事業の全国展開に取り組んでいます。どうぶつのもりが茨城県守谷市において運営する「守谷フォレスト動物病院」は、創業5年ながら獣医師1名・診察室2室の体制で年間売上高80百万円超を創出し、外科手術にも月20件程度対応するなど、一次診療機関として収益性と地域における集患基盤を有しているとされています(出典:株式会社犬猫生活 2026年9月14日公表資料)
同社の現経営者は、経営と臨床を分離し診療に専念できる体制を構築することを目的として事業承継を希望しており、買い手によるバックオフィス機能の提供を通じて経営基盤を強化するという方針とも合致していると記載されています。譲渡後も現経営者は引き続き院長として勤務するほか、従業員についても継続雇用を予定しており、事業の継続性は高いと考えているとされています。
取得株式数は10株(議決権10個)で、取得後の議決権所有割合は100.0%です。普通株式の取得価額は相手方からの要望により非開示ですが、社内で株式価値評価(DCF法等)を実施したと記載されています。アドバイザリー費用等は11,100千円です(出典:株式会社犬猫生活 2026年9月14日公表資料)
本件は、既に取得済みの動物病院に続く2拠点目の取得とされています。
出典: 株式会社犬猫生活(TDnet 適時開示。東京証券取引所 適時開示情報閲覧サービス)「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2026年09月14日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売る理由が、はっきり書かれています。経営と臨床を分けて、診療に専念したい。会社を手放したいのではなく、経営の仕事を手放したいということです。
だから譲渡後も院長として残ります。従業員も継続雇用。株の持ち主が変わるだけで、現場はそのまま続く形です。
これは中小企業の譲渡でいちばん多い動機のひとつです。腕はあるが、人事も経理も資金も自分でやるのは重い。
買い手は「バックオフィス機能の提供」を自分の役割として書いています。本業に専念できる環境を用意するのが、買う側の提供するものだということです。
アドバイザリー費用が千百十万円と開示されています。株の値段は非公開でも、仲介にかかった費用は出ています。買い手が負担する費用は、価格のほかにこれだけあります。