イチネンホールディングスは2023年10月31日、日東エフシー株式会社の株式を取得して子会社化する株式譲渡契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | イチネンホールディングス株式会社(9619・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 日東エフシー株式会社の株主(開示資料の持株比率はイースト投資事業有限責任組合85.85%、West L.P. 13.15%) |
| 譲渡対象 | 日東エフシー株式会社(肥料の製造及び販売) |
| 所在地 | 愛知県名古屋市港区 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権の100.0%を取得して連結子会社化) |
| 対価 | 非開示(開示資料は、相手方との守秘義務契約を締結しているため開示を控えると記載) |
| 日程 | 2023年10月31日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2023年11月30日(予定) 株式譲渡実行 |
取得株式数は10,000株(議決権10,000個)で、取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%です(出典:イチネンホールディングス株式会社 2023年10月31日公表資料)
対象会社は2023年1月18日設立、所在地は愛知県名古屋市港区、資本金は1億円で、肥料の製造及び販売を行っています。持株比率はイースト投資事業有限責任組合が85.85%、West L.P. が13.15%です(出典:イチネンホールディングス株式会社 2023年10月31日公表資料)
取得価額は非開示です。開示資料は、相手方との守秘義務契約を締結しているため開示を控えると記載しています。
買い手は、傘下の2社を通じて農業関連事業を展開しており、将来的に農業関連事業をグループの主力事業のひとつに育てるべく事業規模の拡大と収益性の向上に注力していることを記載しています。対象会社が自社で保有する試験圃場や土壌分析設備を活用し、肥料の販売のみならず農家への栽培指導も行っているとしています。
本株式の取得により、対象会社は2024年3月期から買い手の連結子会社となります。
出典: イチネンホールディングス株式会社「日東エフシー株式会社の株式取得(子会社化)に関する株式譲渡契約締結のお知らせ」(2023年10月31日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は投資ファンドです。ファンドは期限内に売る前提で会社を持つので、出口を探している相手という読み方になります。
対象会社の設立は同じ年の一月です。ファンドが会社を買うときは、受け皿の会社を新しく作ってそこに事業を入れることがあります。設立が新しくても、中身の事業は長いことがあります。
価額は守秘義務を理由に出していません。相手が法人でも、契約で伏せることはできます。
買い手が見ていたのは、物を作る設備だけでなく、使う人への指導まで含んだ形でした。売るだけでなく支える仕組みがあると、他社では代わりがききません。
契約から引き渡しまで一か月あります。引き継ぎの準備に時間を取ります。
買い手はこの分野を主力に育てる方針を掲げています。何を集めている買い手かが分かると、売り手は自分の位置づけを読めます。