メディカルシステムネットワークは2023年11月7日、合弁会社である株式会社ファーマシフトについて合弁契約を解消し、合弁相手の株式会社RePharmacyが保有する全株式(発行済株式総数の49%)を取得して完全子会社とすることを決議したと公表しました。あわせて、ファーマシフトがRePharmacyの行うLINE公式アカウント「つながる薬局」に関連する事業を譲り受けることも決議しています。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社メディカルシステムネットワーク(4350・)
譲渡(売り手)株式会社RePharmacy(株式会社リテイギが100%を保有。株式会社ファーマシフトの発行済株式総数の49%を保有)
譲渡対象株式会社ファーマシフト(あわせてLINE公式アカウント「つながる薬局」に関連する事業を譲受)(かかりつけ薬局化支援事業)
所在地東京都港区
手法合弁契約の解消と株式譲受、および連結子会社による事業譲受の組み合わせ。合弁相手が保有する49%を取得して完全子会社とし、あわせて対象会社が相手先の関連事業を譲り受ける
対価開示資料に取得価額・譲受価額の記載なし(本件は適時開示基準には該当しない任意開示で、適時開示の際に必要とされる事項・内容を一部省略していると記載)
日程2023年11月7日 取締役会決議・合弁解消契約の締結/2023年11月30日(予定) 合弁契約の解消および株式譲受の実行

対象会社の持株比率は、合弁契約解消前が買い手51.0%・RePharmacy 49.0%で、解消後は買い手100%となります。対象会社は2020年10月1日設立、所在地は東京都港区、資本金は5,000万円です(出典:株式会社メディカルシステムネットワーク 2023年11月7日公表資料)

開示資料に取得価額・譲受価額の記載はありません。本件は適時開示基準には該当しないものの有用な情報と判断して任意開示を行うもので、適時開示の際に必要とされる事項・内容を一部省略して開示していると記載されています。

買い手は、2020年9月28日に合弁契約の締結を公表して合弁会社を設立し、2021年3月のサービス開始以来、2023年10月31日現在で導入店舗数4,303店舗・友だち登録数87万人と拡大してきたことを記載しています

合弁契約を解消する理由として、事業環境の変化等を踏まえて協議を重ねた結果、合弁関係を発展的に解消しそれぞれの成長戦略に基づき事業運営を行うことが両社の企業価値向上に資すると判断したことを挙げています。解消後も円滑な運営のため各種連携を継続し、導入薬局および利用者に影響は生じない見込みとしています。

今期(2024年3月期)の連結業績への影響は軽微としています。

出典: 株式会社メディカルシステムネットワーク「合弁会社(連結子会社)の合弁契約解消及び株式取得並びに連結子会社による事業譲受に関するお知らせ」(2023年11月07日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

共同で作った会社を、一方が引き取る形です。合弁は始めるときだけでなく、終わらせるときの決め方も要ります。

過半を持っていた側が残りを買い取っています。合弁を組むときに、どちらがどう引き取るかを先に決めておくと、こうして静かに終われます。

会社の株式を買うのと、相手の事業を譲り受けるのを同じ取引の中で行っています。相手の持ち物が会社と事業に分かれているとき、両方を拾う形になります。

価額が開示されていません。開示する義務が生じない規模なので、任意の開示では省略できます。上場会社が当事者でも金額が出るとは限りません。

解消後も連携は続けると明記されています。資本の関係を終わらせることと、取引をやめることは別に決められます。

利用者に影響が生じない見込みと、わざわざ書いています。サービスを使っている人がいる事業では、誰に何をいつ伝えるかが条件の一部になります。

合弁の解消が「発展的」と説明されています。うまくいかなかったからとは限りません。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。