セブン&アイ・ホールディングスは2024年1月11日、子会社による米国Sunoco LP社からの一部事業取得を公表しました。取得する事業の内容は、Sunoco LPが行うコンビニエンスストア事業及びガソリンスタンド事業の一部で、地域は米国テキサス州西部、ニューメキシコ州及びオクラホマ州、店舗数はコンビニエンスストア及びガソリンスタンド204店舗です(出典:株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2024年1月11日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | Sunoco LP |
| 譲渡対象 | Sunoco LPが行うコンビニエンスストア事業及びガソリンスタンド事業の一部(204店舗)(コンビニエンスストア及びガソリンスタンド) |
| 所在地 | 米国テキサス州西部、ニューメキシコ州及びオクラホマ州 |
| 手法 | 事業取得(買い手の子会社 7-Eleven, Inc. による資産買収。Sunoco LPが行うコンビニエンスストア事業及びガソリンスタンド事業の一部を取得する) |
| 対価 | 取得価額 950百万ドル(137,455百万円。1ドル=144.69円で換算、2024年1月10日現在) |
| 日程 | 2024年1月11日 取締役会決議・契約締結日/取得日(予定)は、必要な規制当局の認可を含む一般的なクロージング条件を充足次第、速やかに実行すると記載 |
開示資料は、資産買収のため売上高及び経常利益の把握が困難であることに加え、対象事業に係る資産及び負債の金額は現時点で確定していないため、それぞれ掲載していないと記載しています。
取得価額は950百万ドル(137,455百万円。1ドル=144.69円で換算、2024年1月10日現在)です(出典:株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2024年1月11日公表資料)
譲渡元のSunoco LPは、本社所在地が米国テキサス州、事業内容がガソリン卸売・小売及びコンビニエンスストア事業の運営、設立年月日が2012年9月19日、純資産が1,180百万ドル、総資産が7,367百万ドルで、出資者及び出資比率はEnergy Transfer LPが28.3%と記載されています(出典:株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2024年1月11日公表資料)
開示資料は、買い手の子会社である7-Eleven, Inc.が2018年にSunoco LPより取得した店舗へのガソリン供給契約を締結していると記載しています。あわせて、204店舗を追加的に取得することで州間高速道路沿いの7-ElevenとSpeedway店舗網の接続を実現し、当該地域における市場シェアを更に高めるとともに、123のレストラン店舗の獲得を通じたレストラン戦略の強化・加速に繋げるとしています(出典:株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2024年1月11日公表資料)
日程は、取締役会決議と契約締結日が2024年1月11日、取得日(予定)は必要な規制当局の認可を含む一般的なクロージング条件を充足次第、速やかに実行すると記載されています。本件取引による2025年2月期連結業績への影響は軽微とされています。
出典: 株式会社セブン&アイ・ホールディングス「当社子会社による米国Sunoco LP社からの一部事業取得に関するお知らせ」(2024年01月11日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
会社を買うのではなく、店舗という資産をまとめて買う形です。会社の歴史も、過去の債務も付いてきません。
そのかわり、対象事業の売上や利益が開示されていません。資産買収では、事業の単位で切り出した数字がそもそも作られていないことがあります。
中小企業でも、店舗や設備だけを買う形は選べます。何を引き継ぎ、何を置いていくのかを一覧にするところから始まります。
資産や負債の金額も、まだ確定していないと書かれています。買う範囲を決めたあと、中身を数えていく順番です。
もともとガソリンの供給で取引のある相手から買っています。取引の実績があると、相手の中身は見えやすくなります。
取得の日が日付で書かれていません。規制当局の認可が条件になっているためで、こうした条件を満たすまで取引は終わりません。
店舗を面でつなぐことが目的に挙げられています。買う理由が、買った先の配置で決まる形です。