イトーキは2024年1月29日、株式会社ソーアの株式の取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、買い手がワークプレイス事業を展開しており、その事業に必要な物流機能において対象会社が特に首都圏での輸送や施工などの実績とノウハウを有していると記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社イトーキ(7972・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人株主2名。所在地は株式取得先の要望により非開示と記載) |
| 譲渡対象 | 株式会社ソーア(オフィス家具の搬送・施工、オフィスのデザイン・プランニング及び施工・工事、輸入家具の代理店販売、別注家具の販売) |
| 所在地 | 東京都墨田区千歳 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100%を取得して完全子会社化) |
| 対価 | 取得価額は株式取得の相手先の意向により非開示と記載 |
| 日程 | 2024年2月1日 株式譲渡契約書締結日/2024年2月28日 株式受渡予定日(完全子会社化完了予定日) |
異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0%)、取得株式数は190株(議決権の数190個・議決権所有割合100%)、異動後は190株です。取得価額は株式取得の相手先の意向により非開示とされています(出典:株式会社イトーキ 2024年1月29日公表資料)
対象会社は、本店所在地が東京都墨田区千歳、事業内容がオフィス家具の搬送・施工、オフィスのデザイン・プランニング及び施工・工事、輸入家具の代理店販売、別注家具の販売、資本金の額が1,000万円、設立年月日が1987年2月10日です。大株主及び持株比率は、大株主が個人であり守秘義務契約を締結していることから開示を控えると記載されています(出典:株式会社イトーキ 2024年1月29日公表資料)
対象会社の純資産は2021年1月期509,525千円、2022年1月期662,196千円、2023年1月期806,460千円、総資産は同じ順に795,924千円、862,803千円、1,020,885千円、売上高は1,122,063千円、957,702千円、953,857千円、営業利益は233,095千円、203,399千円、230,525千円と記載されています(出典:株式会社イトーキ 2024年1月29日公表資料)
買い手との関係は、資本関係・人的関係に該当事項はなく、取引関係については買い手の物流部門と取引があると記載されています。株式取得の相手先は個人株主2名で、所在地は株式取得先の要望により非開示とされています。
日程は、株式譲渡契約書締結日が2024年2月1日、株式受渡予定日(完全子会社化完了予定日)が2024年2月28日です。本株式取得による連結業績に与える影響は軽微と判断していると記載されています。
出典: 株式会社イトーキ「株式会社ソーアの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月29日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
もともと買い手の物流部門と取引のあった相手です。使っている側が買う形は、中小企業でもよく起こります。
取引の実績があると、相手の中身は見えやすくなります。そのぶん調べる手間は軽くなります。
値段も、株主が誰かも出していません。相手が個人で、守秘義務があるためです。
株主が二人です。全部を買うには、二人の合意が揃う必要があります。
対象会社は売上がほぼ横ばいで、純資産が積み上がっています。利益の出方と、それをどう使ってきたかが分かる並びです。
搬送と施工は、現場の人の手で成り立つ仕事です。買う側が見るのは、その人たちが残るかどうかです。
創業から三十年を超える会社です。古い会社には、登記や昔の契約の整理が残っていることがあります。
契約から受渡しまで一か月足らずです。段取りが先に固まっていたことが、この間隔に出ています。