関西ペイントは2024年2月8日、子会社によるWEILBURGER Asia Ltd. 社の株式の取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、買い手グループが中期経営計画の重点方針として成長分野への積極投資を掲げており、買い手の子会社がWEILBURGER Coatingグループの買収を実行し、本買収を通して対象会社を子会社化すると記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)関西ペイント株式会社(4613・)
譲渡(売り手)GREBE Holding GmbH(対象会社の株式100%を保有)
譲渡対象WEILBURGER Asia Ltd.(子会社に WEILBURGER Investments Ltd. を持つ)(塗料製造・販売会社の持株会社)
所在地香港・九龍観塘
手法株式譲渡(買い手の子会社 Kansai Helios Coatings GmbH が議決権所有割合100%を取得して子会社化する)
対価取得予定価額は普通株式24,478千ユーロ(3,886百万円)
日程2024年2月8日 取締役会決議日/2024年2月9日 契約締結日/2024年3月31日(予定) 株式取得実行日

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0%)、取得株式数は3,909,000株(取得会社はKansai Helios Coatings GmbH社。議決権の数3,909,000個)、異動後は3,909,000株(議決権所有割合100%)です。取得予定価額は普通株式24,478千ユーロ(3,886百万円)です(出典:関西ペイント株式会社 2024年2月8日公表資料)

対象会社は、所在地が香港・九龍観塘、事業内容が塗料製造・販売会社の持株会社、資本金が39,090千香港ドル(734百万円)、設立年月日が1985年12月6日です。大株主及び持株比率はGREBE Holding GmbHが100%と記載されています(出典:関西ペイント株式会社 2024年2月8日公表資料)

対象会社の連結純資産は2020年12月期18,888千ユーロ(2,998百万円)、2021年12月期24,423千ユーロ(3,877百万円)、2022年12月期20,675千ユーロ(3,282百万円)、連結売上高は同じ順に22,413千ユーロ(3,558百万円)、28,459千ユーロ(4,518百万円)、24,617千ユーロ(3,908百万円)と記載されています(出典:関西ペイント株式会社 2024年2月8日公表資料)

対象会社の子会社であるWEILBURGER Investments Ltd. は、所在地が同じ香港・九龍観塘、事業内容が塗料製造・販売会社の持株会社、資本金が162,946千香港ドル(3,060百万円)、設立年月日が2018年5月16日で、大株主はWEILBURGER Asia Ltd. が97%、別の1社が3%と記載されています(出典:関西ペイント株式会社 2024年2月8日公表資料)

開示資料は、対象会社が中国・インドにおいてフライパンやアイロンなどに使われるノンスティックコーティングの事業を行っていると記載しています。日程は、取締役会決議日が2024年2月8日、契約締結日が2024年2月9日、株式取得実行日が2024年3月31日(予定)です。

出典: 関西ペイント株式会社「当社子会社によるWEILBURGER Asia Ltd.社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月08日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買う主体が親会社ではなく、欧州の子会社です。グループのどこに付けるかを先に決めている形です。

買う対象も、事業会社ではなく持株会社です。器を買うと、その下の会社がまとめて付いてきます。

買うのは一社でも、実際には複数の会社を引き受けることになります。下に何があるのかを数えておきます。

下の会社の株が全部ではなく、他の株主が少し残っています。残った株主が誰で、何ができるのかは確かめる論点です。

対象会社の売上と純資産は、直前の期に下がっています。買う判断の時期と、数字の向きは一致しないことがあります。

海外の会社なので、金額は外貨です。円に換えた額は、いつのレートで見るかで変わります。

契約から実行まで二か月近くあります。期の切り替わりに合わせて実行の日を置いている形です。

塗料の事業は、配合の技術と製造の許可で成り立ちます。買う側が見るのは、その両方が引き継げるかです。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。