JCUは2024年2月22日、連結子会社(特定子会社)の異動(株式譲渡)を公表しました。開示資料は、買い手が2018年6月に対象会社を完全子会社として設立したこと、中期経営計画の基本戦略に掲げるコア事業の強化を推進するなかで経営資源の選択と集中の観点から対象会社の事業撤退を決議したこと、撤退方法について協議の結果、保有する全株式を譲渡することとしたと記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 開示資料は相手先の意向により公表を差し控えると記載 |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社JCU(譲渡前の所有割合100%) |
| 譲渡対象 | 株式会社そらぷちファーム(ワイン製造用ブドウ・苗木の育成・販売等) |
| 所在地 | 北海道滝川市一の坂町西 |
| 手法 | 株式譲渡(連結子会社・特定子会社の異動。譲渡会社の所有割合100%から0%へ) |
| 対価 | 譲渡価格は相手先の意向により非開示と記載 |
| 日程 | 2024年2月22日 取締役会決議日/2024年3月6日(予定) 契約締結日/2024年3月12日(予定) 株式譲渡日 |
譲渡前の所有株式数は6,000株(議決権の数60個・議決権所有割合100%)、譲渡株式数は6,000株(議決権の数60個)、譲渡後は0%です。譲渡価格は相手先の意向により非開示とされています(出典:株式会社JCU 2024年2月22日公表資料)
対象会社は、所在地が北海道滝川市一の坂町西、事業内容がワイン製造用ブドウ・苗木の育成・販売等、資本金が300百万円、設立年月日が2018年6月29日です。最近3年間の経営成績及び財政状態については、相手先の意向により非開示とされています(出典:株式会社JCU 2024年2月22日公表資料)
譲渡の相手先については、相手先の意向により公表を差し控えると記載されています。譲渡会社と相手先の間に資本関係・人的関係はないとされています。
譲渡会社との関係について、開示資料は、資本関係として100%出資していること、人的関係として譲渡会社の役員及び従業員が対象会社の取締役及び監査役を兼任していることを記載しています(出典:株式会社JCU 2024年2月22日公表資料)
日程は、取締役会決議日が2024年2月22日、契約締結日が2024年3月6日(予定)、株式譲渡日が2024年3月12日(予定)です。本株式譲渡が2024年3月期の連結業績に与える影響は軽微と記載されています。
出典: 株式会社JCU「連結子会社(特定子会社)の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」(2024年02月22日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
自分で作った会社を、事業からの撤退として手放す形です。畳むのではなく、譲るほうを選んだ例です。
中小企業でも同じ選択があります。やめると決めたあと、残すか畳むか譲るかの三択になります。
譲れば、設備も人も相手が引き継ぎます。畳むと、片付ける費用と従業員の行き先が自分に残ります。
値段も相手も出ていません。相手が非上場で、意向を示しているためです。
対象会社の決算の数字も、相手の意向で出していません。買う側が公表を望まないこともあります。
資本金が三億円の会社です。会社の大きさと、残った価値は別だということになります。
親会社の役員と従業員が、対象会社の役員を兼ねていました。譲渡と同時に、その人たちは抜けることになります。
だれが引き継いで現場を回すのかは、譲る側も確かめておく論点です。