NITTOKUは2024年3月1日、株式会社アステクノスの株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは923株で、取得後の議決権所有割合は100.0%となる予定です。取得前の所有株式数は0株です。

開示された事実

譲受(買い手)NITTOKU株式会社(6145・東証スタンダード)
譲渡(売り手)開示資料に譲渡人の記載はない
譲渡対象株式会社アステクノス(専用機械設計製作及び治具加工、制御盤設計製作、人材派遣業)
所在地静岡県静岡市
手法株式譲渡(923株・議決権所有割合100.0%を取得して子会社化)
対価普通株式 1,000百万円、アドバイザリー費用等(概算額)17百万円、合計(概算額)1,017百万円
日程2024年3月1日 取締役会決議/2024年3月4日 株式譲渡契約締結(予定)/2024年4月1日 株式譲渡実行

対象会社は、所在地が静岡県静岡市駿河区中野新田371番地の1、事業内容が専用機械設計製作及び治具加工、制御盤設計製作、人材派遣業、資本金が9,748万円、設立年月日が1993年3月2日です(出典:NITTOKU株式会社 2024年3月1日公表資料)

対象会社の経営成績は、2023年3月期が売上高2,826百万円・営業損益が負、2022年3月期が売上高3,542百万円、2021年3月期が売上高2,946百万円です。財政状態は2023年3月期末の純資産が782百万円、総資産が5,257百万円です(出典:NITTOKU株式会社 2024年3月1日公表資料)

取得価額は、普通株式が1,000百万円、アドバイザリー費用等の概算額が17百万円、合計の概算額が1,017百万円です(出典:NITTOKU株式会社 2024年3月1日公表資料)

買い手と対象会社の関係について、買い手が対象会社に自社の製造設備の生産を一部委託しているという取引関係があると記載されています。資本関係・人的関係については該当事項がないとされています。

開示資料は取得の理由について、買い手がサービス・サポートを含めた生産システムを構築する「ラインビルダー」として早期成長を図るためとし、対象会社が自動化専用機械の設計製作を行うメーカーであり、主力の自動車関連業界のほか食品・飲料業界や医療・化粧品業界等に対して多様な生産設備を提供していることを挙げています。想定するシナジーとして、モータ・インバータ・バッテリー関連を主軸とした車載部品業界向け大規模生産設備のモノづくり体制拡充・技術開発強化・販路拡大を挙げています。

開示資料は変更後の概要として、対象会社の代表者が変わる予定であることを記載しています。名称・所在地・事業内容は変更されません。本件が2024年3月期の通期連結業績に与える影響は軽微であると記載されています。

出典: NITTOKU株式会社「株式会社アステクノスの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月01日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

買い手は、もともとこの会社に自社の設備の製造を一部任せていました。

外に出していた仕事の相手を、そのまま自分のグループに入れる形です。中身をよく知っている相手です。

中小企業の譲渡でも、いちばん話が早いのは既に取引のある相手です。見せる前から分かっています。

ただし、取引のある相手は弱みも知っています。値段の交渉では、知られている側が不利になりがちです。

そこを埋めるために、第三者の評価と、売り手自身が先に数字を整えておくことが要ります。

対象会社の直近の期は、売上が前の期より減り、営業損益が負になっています。

それでも十億円という値段が付いています。見られているのは一期の数字ではなく、作る力のほうです。

取得と同時に代表者が変わります。名称と事業はそのままで、経営だけが替わる形です。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。