バリューゴルフは2024年3月14日、同日開催の取締役会で株式会社ノアの株式を取得して子会社化することを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結したと公表しました。取得するのは1,000株で、取得後の議決権所有割合は100%となります。取得前の所有株式数は0株です。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社バリューゴルフ(3931・東証グロース)
譲渡(売り手)ノアの株主(個人1名が1,000株・100%を保有。住所は東京都江東区と記載)
譲渡対象株式会社ノア(DX支援事業(開示資料の理由の欄にはDX支援事業及びSES事業と記載))
所在地東京都江東区
手法株式譲渡(1,000株・議決権所有割合100%を取得して子会社化)
対価当事者間の秘密保持契約に基づき非開示。譲渡価格は公正なプロセスを経て相手方との交渉により決定したと記載
日程2024年3月14日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2024年5月1日 株式譲渡実行(予定)

開示資料は、本件が適時開示基準に該当しないことから、開示事項・内容の一部を省略し、双方の合意により公表したと記載しています。対象会社の最近3年間の経営成績及び財政状態は当事者間の秘密保持契約に基づき非開示とされ、直近事業年度の売上高・利益の規模はいずれも子会社等の異動の適時開示基準に該当しないと記載されています。

対象会社は、所在地が東京都江東区亀戸四丁目39番10号、事業内容がDX支援事業、資本金が1,000千円、設立年月日が2024年4月25日(予定)です。大株主及び持株比率は個人1名が1,000株(100%)です。買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません(出典:株式会社バリューゴルフ 2024年3月14日公表資料)

この設立年月日は開示資料の記載のままです。同じ開示資料は理由の欄で、対象会社が東京都江東区に本社を置きDX支援事業及びSES事業を展開しており、AIを活用したシステムの設計・構築やコンサルティングを通じて顧客のDX支援を進めてきたとも記載しています。両者の関係について開示資料に説明はありません。

取得価額は当事者間の秘密保持契約に基づき非開示とされています。開示資料は、譲渡価格は公正なプロセスを経て相手方との交渉により決定していると記載しています。

開示資料は取得の理由について、対象会社の持つスキルと経験が、ゴルフ業界のDX推進を目指す買い手グループにとって大きな推進力となることが期待されると記載しています。子会社化により買い手グループが提供するサービスの拡大及び質の向上を図るとしています。

日程は、2024年3月14日が取締役会決議日と株式譲渡契約締結日、2024年5月1日が株式譲渡実行日(予定)です。2025年1月期の業績に与える影響は軽微と見込まれています。

出典: 株式会社バリューゴルフ「株式会社ノアの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月14日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

上場会社でも、小さい取引は開示の基準に届きません。この開示はその旨を自分で書いています。

基準に届かないので、値段も決算も出ていません。双方の合意で、出せる範囲だけ出した形です。

中小企業の譲渡では、これがふつうの姿です。買い手が上場会社でも、数字は表に出ません。

売る側から見れば、自分の会社の決算が世間に並ぶかどうかは、取引の大きさで決まります。

ここでは株主が個人一人で、持ち分は全部です。売ると決めるのも一人で決められます。

開示には、設立の日が先の日付として書かれています。理由の欄は既に事業を営んでいると書きます。

原本がそう書いているので、そのまま引きました。食い違いを当方で埋めることはしません。

読み手として大事なのは、開示の数字が足りないときに、何が省かれたのかを見ることです。

この業種のM&A・事業承継のページを見る

本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。