円谷フィールズホールディングスは2024年3月25日、株式会社ソフィアの株式を取得して子会社化すると公表しました。取得するのは18,400株で、取得後の議決権所有割合は51%となります。取得前の所有株式数は0株です。取得価額は3,162百万円です(出典:株式会社円谷フィールズホールディングス 2024年3月25日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社円谷フィールズホールディングス(2767・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | ソフィアの株主2名(守秘義務により非開示) |
| 譲渡対象 | 株式会社ソフィア(パチンコ遊技機およびホール周辺機器の部品販売・メンテナンス) |
| 所在地 | 群馬県桐生市 |
| 手法 | 株式譲渡(18,400株・議決権所有割合51%を取得して子会社化) |
| 対価 | 株式会社ソフィアの普通株式 3,162百万円 |
| 日程 | 2024年3月25日 取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行(同日) |
対象会社は、所在地が群馬県桐生市境野町7丁目201、事業内容がパチンコ遊技機およびホール周辺機器の部品販売・メンテナンス、資本金が1億円、設立年月日が昭和26年(1951年)3月15日です。大株主及び持株比率は株主2名で、取得の相手先である株主2名については守秘義務により非開示とされています(出典:株式会社円谷フィールズホールディングス 2024年3月25日公表資料)
買い手と対象会社の間に、記載すべき資本関係、人的関係、取引関係はありません。
対象会社の連結経営成績(単純合算)は、2024年3月期(見込み)が連結売上高26,849百万円・連結営業利益1,240百万円です。連結売上高は2022年3月期が25,251百万円、2023年3月期が24,440百万円で、連結営業利益は△1,465百万円、△1,202百万円でした。連結純資産は2024年3月期(見込み)が13,539百万円です(出典:株式会社円谷フィールズホールディングス 2024年3月25日公表資料)
開示資料は対象会社について、1951年創業の遊技機メーカーであり、ブランドで親しまれ1990年代の遊技機普及を加速させたヒット機をはじめとして数々のヒット機を世に出し、業界の繁栄に貢献を続けてきた企業であると記載しています。
開示資料は、ここ10年余の規則改正、コロナ禍、新たな遊技システムの台頭などで激しく変動した業界にあって、対象会社が選択と集中によるグループ構造改革を推し進めてきたことを記載しています。現在の対象会社はパチンコホール向けのいわゆる島設備と称される補給装置・設備機器の設置・施工を主要業務としているとされています。
日程は、2024年3月25日が取締役会決議日、契約締結日、株式譲渡実行日です。3つすべてが同じ日です。2024年3月期の連結業績に与える影響は軽微と記載されています。
出典: 株式会社円谷フィールズホールディングス「株式会社ソフィアの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年03月25日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
創業が昭和二十六年の会社です。七十年以上続いた会社が、株の過半を手放しました。
直前の二期は営業損失で、見込みの期で黒字に戻しています。立て直しの途中です。
開示は、その間に選択と集中による構造改革を進めてきたと書いています。
中小企業でも、売る前に事業を絞る動きはよくあります。買い手に見せる形を整えるためです。
ただし絞りすぎると、残った事業だけで値段が付きます。何を残すかが値段を決めます。
この会社は、遊技機を作る会社から、ホールの設備を据える会社へ重心を移したと書かれています。
買うのは五割一分です。残りは元の株主二名が持ち続けます。経営から降りてはいません。
株主二名の名前は守秘義務で出ていません。上場会社が買っても、売り主は守られることがあります。