レノバは2024年3月29日、合同会社石巻ひばり野バイオマスエナジーの出資持分を追加取得することを決定したと公表しました。これにより同社に対する出資比率は51.0%となり、連結子会社となります。取得価額は1,234百万円です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社レノバ(9519・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 共同出資者の一部(持分譲渡に関する覚書に基づき、発電所の完成及びEPCからの引渡し以降に譲り受ける権利を買い手が有していた) |
| 譲渡対象 | 合同会社石巻ひばり野バイオマスエナジー(木質バイオマス専焼発電事業) |
| 所在地 | 宮城県石巻市 |
| 手法 | 合同会社の出資持分の追加取得(出資比率が51.0%となり連結子会社となる)。共同出資者との「持分譲渡に関する覚書」に基づき、発電所の完成及びEPCからの引渡し以降に一部の共同出資者が保有する出資持分を譲り受ける権利を行使したもの |
| 対価 | 1,234百万円 |
| 日程 | 2024年3月29日 出資持分の追加取得を決定 |
開示資料は、買い手が共同出資者との間で「持分譲渡に関する覚書」に基づき、対象会社が保有する発電所の完成及びEPCからの引渡し以降、一部の共同出資者が保有する出資持分を譲り受ける権利を有しており、今般その出資持分を譲り受けたと記載しています。
対象会社は、所在地が宮城県石巻市潮見町14番地10、事業内容が木質バイオマス専焼発電事業、資本金が100万円、設立年月日が2019年2月14日です。代表社員は買い手で、職務執行者が置かれています(出典:株式会社レノバ 2024年3月29日公表資料)
開示資料は、買い手がこれまで対象会社に対して38.0%を出資していたと記載しています(出典:株式会社レノバ 2024年3月29日公表資料)
対象会社の純資産は、直近3期が▲3,463百万円、6,102百万円、10,730百万円と記載されています。売上高の記載は3期とも「-」で、営業損益は3期とも▲0百万円です。発電所の稼働前の段階であることが読み取れます(出典:株式会社レノバ 2024年3月29日公表資料)
開示資料は取得の背景について、買い手が太陽光、バイオマス、風力、地熱といった地域に根ざした再生可能エネルギー資源による発電事業を進めていることを記載しています。
共同出資者には、みずほリース株式会社(東京都港区虎ノ門一丁目2番6号、資本金26,088百万円、設立1969年12月1日)が含まれると記載されています(出典:株式会社レノバ 2024年3月29日公表資料)
出典: 株式会社レノバ「合同会社の出資持分の追加取得に伴う子会社化(子会社の異動)に関するお知らせ」(2024年03月29日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
発電所ができあがったあとに、持分を買い増せる権利を先に取ってありました。
作る前は危険が大きく、できたあとは見通しが立ちます。だから段を分けています。
中小企業でも同じ考え方が使えます。先に少し出して、できてから残りを買う約束です。
権利として契約に書いてあるので、相手は断れません。覚書の有無がここで効きます。
書いていなければ、できあがったあとに値段を言い直されます。順番と権利を先に決めます。
この会社の売上はまだ立っていません。純資産だけが積み上がっています。
稼ぐ前の会社は、売上では測れません。見るのは完成した設備と、売る先の契約です。
出資比率が五割一分になった時点で、相手の決算が自社の決算に入ります。