ジェイエスエスは2024年5月14日、株式会社ワカヤマアスレティックスの株式を取得して子会社化すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ジェイエスエス(6074・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (開示資料に大株主の記載があるが、当サイトの方針により氏名は再掲しない) |
| 譲渡対象 | 株式会社ワカヤマアスレティックス(スイミングクラブ、フィットネスクラブ、スーパー銭湯の運営) |
| 所在地 | 和歌山県和歌山市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 株式取得価額 549百万円 |
| 日程 | 2024年5月14日 取締役会決議日/2024年5月15日 株式譲渡契約締結日 |
取得株式数(自己株式を除く)は109,400株(議決権の数109,400個)です。異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個、議決権所有割合0.0%)、異動後の所有株式数(自己株式を除く)は109,400株(議決権の数109,400個、議決権所有割合100.0%)です。株式取得価額は549百万円です(出典:株式会社ジェイエスエス 2024年5月14日公表資料)
対象会社は所在地が和歌山県和歌山市築港三丁目29番地、事業内容がスイミングクラブ、フィットネスクラブ、スーパー銭湯の運営、資本金が57,500千円、設立が1978年1月です。経営成績は、売上高が770,970千円、844,495千円、831,964千円、営業損益が△21,318千円、19,997千円、△31,947千円、純資産が1,166,125千円、1,178,428千円、1,153,066千円と記載されています。
開示資料は目的について、買い手が「水を通じて健康づくりに貢献する」という経営理念に基づきスイミングスクールの運営を中心とした経営を行っており、スクール会員の構成が子供会員89.1%、大人会員10.9%(2024年3月31日現在)であることを記載しています(出典:株式会社ジェイエスエス 2024年5月14日公表資料)
また、スイミングスクール業界を俯瞰すると、業界全体の傾向として新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に会員数が減少し、現在は回復途上にあるものの、営業活動の効率化を軸に事業収益性の確保に向けた取り組みが必要であるとされています。
出典: 株式会社ジェイエスエス「株式会社ワカヤマアスレティックスの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年05月14日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
純資産十一億五千万円の会社を、五億五千万円で買っています。純資産より低い値段です。
直近期は営業損失で、売上も前期から下がっています。
プールやスーパー銭湯は設備が重く、土地と建物が純資産を押し上げます。
そのぶん、設備の維持にも金がかかります。買い手はそこを見ます。
中小企業でも、資産はあるのに利益が出ていない会社は同じ見方をされます。
帳簿の純資産が高くても、稼げていなければ値段はそこまで届きません。
逆に言えば、資産を持っている会社は売り方に選択肢があります。
会社ごと売るのか、不動産だけ売るのか。手取りが変わります。