積水樹脂は2024年12月12日、理研興業株式会社を完全子会社化したことを公表しました。開示資料によれば、取締役会決議と契約締結は2024年10月29日、株式譲渡実行日は2024年12月12日です(出典:積水樹脂株式会社 2024年12月12日公表資料)。

開示された事実

譲受(買い手)積水樹脂株式会社(4212・東証プライム)
譲渡対象理研興業株式会社(防雪・防風対策製品の研究開発・製造・販売等)
所在地北海道小樽市
手法株式取得(完全子会社化)
対価開示資料に取得価額の記載なし
日程取締役会決議・契約締結 2024年10月29日/株式譲渡実行 2024年12月12日(公表は実行日)

対象会社は1955年11月設立、資本金1,195万円で、防雪・防風対策製品の研究開発・製造・販売等を行っています。純資産は1,097百万円(2022年3月期)、1,299百万円(2023年3月期)、1,426百万円(2024年3月期)、売上高は923百万円、1,724百万円、1,349百万円です(出典:積水樹脂株式会社 2024年12月12日公表資料)。開示資料は、これ以外の経営成績および財政状態については相手先の意向により非開示としています。

開示資料に取得価額の記載はありません。

取得の理由として買い手は、長期ビジョンにおける成長戦略の一環として既存ビジネスの強化を掲げていると述べ、対象会社を迎え入れることにより北海道や東北地域などにおける販路の拡大、物流コストの削減、両社の技術を組み合わせたハイブリッド製品の創出等の効果が期待されるとしています。

また、対象会社においては買い手グループの既存販路や各種リソースを活用することにより、買い手の防護柵やシェルター製品と併せて景観関連事業の基盤を強化することができると判断したとしています。

出典: 積水樹脂株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「理研興業株式会社の株式取得(完全子会社化)について」(2024年12月12日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

決議と契約は十月で、公表は十二月の実行日です。決めてから公表までに一か月半あります。上場企業でも、規模の小さい案件では実行の日にまとめて公表することがあります。話が進んでいても外には出ていない期間があるということです。

対象会社について開示されているのは純資産・総資産・売上高だけで、それ以外は相手先の意向により非開示とされています。誰が何をどこまで出すかは、売り手の意向で決まります。

設立は一九五五年で、七十年近く続いてきた会社です。売上は十億円前後で、年によって上下しています。買い手が挙げているのは、寒冷地向けの製品と、その地域での販路でした。地域に根ざしていることが、そのまま価値になっています。

買い手は、自社の製品と組み合わせた新しい製品を作ることにも触れています。引き継いだあとに何をするかを、買う前から考えているということです。譲渡の話をするときに、相手のその後の構想を聞いておくと、従業員に説明できる材料になります。

開示資料に取得価額がありません。上場企業の開示でも、金額を出さないものは珍しくありません。同業の事例から自社の金額を推し量ろうとしても、そもそも出ていない数字が多いということです。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。