業務用冷蔵庫などのホシザキは2024年12月19日、連結子会社のHOSHIZAKI SOUTHEAST ASIA HOLDINGS PTE. LTD.および同社100%出資子会社のHOSHIZAKI VIETNAM CORPORATIONを通じて、ベトナムの産業用冷蔵及び食品加工設備の製造販売会社であるASIA REFRIGERATION INDUSTRY JOINT STOCK COMPANYの発行済株式の51%を取得すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | ホシザキ株式会社(連結子会社HOSHIZAKI SOUTHEAST ASIA HOLDINGS PTE. LTD.および同社100%出資子会社HOSHIZAKI VIETNAM CORPORATIONを通じて取得)(6465・東証プライム・名証プレミア) |
|---|---|
| 譲渡対象 | ASIA REFRIGERATION INDUSTRY JOINT STOCK COMPANY(ARICO社)(産業用冷蔵及び食品加工設備の製造販売) |
| 所在地 | ベトナム |
| 手法 | 株式取得(発行済株式の51%にあたる6,120,000株を取得し孫会社化) |
| 対価 | 2,244億ドン(約1,346百万円)。開示資料に「取得価額につきましては、第三者機関が算定した株式価値を参考にしつつ双方協議により決定しております」と記載 |
| 日程 | 2024年12月19日 株式譲渡契約締結/2025年2月頃 株式取得予定 |
開示資料によれば、取得前の所有株式数は0株(議決権所有割合0%)、取得株式数は6,120,000株、異動後の議決権所有割合は51%です。取得価額は2,244億ドン(約1,346百万円)で、第三者機関が算定した株式価値を参考にしつつ双方協議により決定したと記載されています(出典:ホシザキ株式会社 2024年12月19日公表資料)。
日程は、株式譲渡契約締結日が2024年12月19日、株式取得時期は2025年2月頃の予定です。本件による当連結会計年度の連結業績及び連結財政状況に与える影響は軽微であると記載されています(出典:ホシザキ株式会社 2024年12月19日公表資料)。
買い手は、海外事業の成長に向けてベトナムおよび東南アジア市場での商圏拡大に取り組んでおり、対象会社がフード加工業界で多くの実績を有し産業用冷蔵及び食品加工設備の製造技術に強いと評価しています。対象会社の市場知識、製造技術、製造拠点を活用しながら、東南アジア向けの自社ブランド業務用冷蔵庫の生産拠点を設置する予定としています。
出典: ホシザキ株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「当社連結子会社による株式取得(孫会社化)のお知らせ」(2024年12月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手が取得したのは過半だけで、残りは元の株主の手元に残ります。全部を渡さない形では、譲ったあとも株主として会社に関わり続けます。どちらが何を決めるのかを契約で書き分けておかないと、あとで意見が分かれたときに止まります。
取得価額は、第三者機関が算定した株式価値を参考にしつつ、双方の協議で決めたと書かれています。算定書が出せば金額が決まるわけではなく、それを材料にして話し合うという順番です。算定の結果と、実際に合意する金額は、同じにはなりません。
買い手は相手の製造拠点を、自社ブランドの製品を作る場所として使う予定だと書いています。相手の工場を、自分の商品のために使うという組み立てです。設備と、それを動かせる人がいることは、決算書には出てこない値打ちになります。
契約を結んだ日と、実際に株式を取得する日が二か月ほど離れています。あいだに手続きが挟まる取引では、契約があっても終わっていません。そのあいだ会社をどう運営するのかは、契約の中で決めておくところです。