住宅ローン保証の全国保証は2024年12月25日、株式会社三十三フィナンシャルグループから三重総合信用株式会社の株式80,000株を取得し、議決権所有割合100.0%とすることを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 全国保証株式会社(7164・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 三重総合信用株式会社(信用保証業務等) |
| 所在地 | 三重県 |
| 手法 | 株式取得。株式会社三十三フィナンシャルグループから80,000株(議決権所有割合100.0%)を取得 |
| 対価 | 1,894百万円 |
| 日程 | 取締役会決議・株式譲渡契約締結 2024年12月25日/株式譲渡実行 2025年2月28日(予定) |
取得価額は1,894百万円です(出典:全国保証株式会社 2024年12月25日公表資料)。
開示資料は、買い手が売り手の株式36,330株を保有していること、買い手が株式会社三十三銀行と住宅ローンの保証基本契約を締結していることを記載しています(出典:全国保証株式会社 2024年12月25日公表資料)。
株式譲渡実行日は2025年2月28日を予定しています(出典:全国保証株式会社 2024年12月25日公表資料)。
開示資料は、本子会社化に伴う2025年3月期の業績に与える影響は軽微であり、公表している業績予想の修正はないとしています。
出典: 全国保証株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年12月25日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手と売り手は、もともと取引のある関係でした。買い手は売り手の株式を保有し、そのグループの銀行と保証の基本契約を結んでいます。すでに仕事をしている相手同士の取引です。ふだんの取引関係は、買い手候補としていちばん近い位置にあります。
取得価額は明示されており、十八億九千四百万円です。売り手が金融グループの場合、開示の基準に沿って金額が出ることがあります。金額を出す会社と出さない会社があり、どちらも制度上は成り立ちます。
売り手はグループの持株会社で、その子会社が渡されています。グループの中で位置づけが変わった会社が、その分野を本業とする相手へ移る形です。会社を手放す理由は、後継者の不在だけではありません。
契約から実行まで二か月あります。金融関連の事業では、手続や届出の確認に時間がかかります。業種によって日程は変わります。
買い手は自社の本業と同じ分野の会社を引き受けています。同じことをしている相手を迎えると、重なる部分の整理が必要になります。譲渡の話をするときに、相手がそこをどう考えているのかを聞いておく価値があります。