大王製紙は2025年3月6日、トルコの連結子会社であるElleair International Turkeyの株式を譲渡し、連結子会社から外れることを公表しました。譲渡前の議決権所有割合は100%、譲渡後は0%になります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | (開示資料に譲渡先の記載なし) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 大王製紙株式会社(コード 3880・東証プライム。対象会社の株式を100%保有) |
| 譲渡対象 | Elleair International Turkey Kişisel Bakım Ürünleri Üretim A.Ş.(紙おむつ・ウエットワイプ・液体石鹸等の製造販売) |
| 所在地 | トルコ |
| 手法 | 株式譲渡(保有する全持分の譲渡。連結子会社から外れる) |
| 対価 | 非開示(開示資料に「譲渡先との契約により非開示」と記載) |
| 日程 | 当社決議日 2025年3月6日/株式譲渡契約締結日 2025年3月6日(予定)/株式譲渡実行日 2025年6月中旬(予定) |
譲渡価額は、譲渡先との契約により非開示とされています。譲渡先の記載もありません。
この株式譲渡に伴い、2025年3月期の連結業績において約30億円の特別損失が発生する見込みと記載されています(出典:大王製紙株式会社 2025年3月6日公表資料)
対象会社は1998年1月13日の設立で、資本金は5,679百万トルコリラ、所在地はトルコです。紙おむつ・ウエットワイプ・液体石鹸等の製造販売を行っています(出典:大王製紙株式会社 2025年3月6日公表資料)
開示資料には、買い手から対象会社への資金貸付や開発業務の委託があり、従業員5名が出向していると記載されています(出典:大王製紙株式会社 2025年3月6日公表資料)
出典: 大王製紙株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」(2025年03月06日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売る側の開示です。しかも、売ることで損が出ると書かれています。
持っているより手放したほうがよい、という判断があります。値段が簿価を下回れば、差は損として出ます。
中小企業でも同じことがあります。帳簿の金額より低い値段でしか売れないことは珍しくありません。
それでも売る理由は、続けるほうの負担が重いときです。資金を入れ続ける、人を出し続ける、その見通しで決まります。
出向者や貸付がある子会社は、譲るときにその関係も整理が要ります。株だけ渡して終わりにはなりません。