多数の飲食ブランドを展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングスは2025年4月14日、取締役会において株式会社狼煙の株式を取得し、連結子会社とすることを決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387・東証プライム)
譲渡対象株式会社狼煙(飲食店運営(つけ麺店を中心に5店舗))
所在地埼玉県さいたま市
手法株式取得(個人株主2名から全株式を取得し連結子会社化)
対価非公表(開示資料に取得価額の記載なし)
日程取締役会決議・契約締結 2025年4月14日/株式取得日 2025年5月1日(予定)

開示資料によれば、取得株式数は100株で議決権所有割合は100.00%、取得価額の記載はありません。対象会社は2008年4月設立、資本金1百万円で、株式は個人1名が89.0%、ほかに個人株主1名が11.0%を保有しています。店舗数は「狼煙」4店舗と別ブランド1店舗、売上高は333百万円、営業利益は19百万円(いずれも2025年2月期見込)です。相手先との守秘義務に基づき、株主の住所および個人株主の氏名・住所は非開示とされています(出典:株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス 2025年4月14日公表資料)。

対象会社は埼玉県さいたま市を拠点に2007年の創業以来、つけ麺店を中心に店舗を展開しており、看板メニューの独創性と品質が広く認知され、大手グルメサイトが選出する東日本のラーメンの上位に複数回選出されていると記載されています。

取得の理由として同社は、対象会社が長年かけて築いたブランド価値と独自の商品開発力を評価していること、自社グループが持つ物件開発の情報網や多店舗展開を支える運営管理手法を共有すること、注力する日常食としてのヌードルブランド事業の基盤を強化できること、グループ内で同じ分野を担う3社との連携により仕入れの効率化やメニューの共同開発、人財交流などが期待されることを挙げています。

出典: 株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社狼煙の株式取得に関するお知らせ」(2025年04月14日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

売上は数億円、店舗も数店という規模です。それでも東証プライム上場企業が引き継いでいます。買い手が評価したのはブランドと商品開発力で、規模ではありません。小さくても名前が知られている店は、多店舗展開を手がける会社にとって価値があります。

買い手は同じ分野のブランドをすでにいくつも持っており、そこに加える形で取得しています。仕入れや運営を共有できるからです。自社と似た業態を複数持っている会社は、買い手の候補として現実的です。

株主の住所と、もう一名の個人株主の氏名は非開示とされています。飲食店は地域の顧客と近いので、誰が売ったかが広まると営業に影響が出ます。こうした配慮は契約で実現できます。

契約から株式取得までは半月ほどで、月の初日に設定されています。店舗を持つ事業では、家賃や給与の締めに合わせるほうが引き継ぎの事務が簡単になります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。