カカクコムは2026年8月28日、Kamgras 1株式会社による同社株券等に対する公開買付けについて、2026年5月12日付で公表した賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせの一部を変更すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | Kamgras 1株式会社(公開買付者) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社カカクコムの株主および新株予約権者(公開買付けに応募する側) |
| 譲渡対象 | 株式会社カカクコムの普通株式および新株予約権(情報サービス) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 公開買付け(TOB)。目的は非公開化。あわせて自己株式取得が予定されている |
| 対価 | 公開買付価格を3,570円から3,571円へ、自己株式取得価格を2,902円から2,903円へ変更。買付予定数の下限は34,941,000株、上限は設けられていない |
| 日程 | 買付け等の期間は2026年5月13日から2026年9月10日まで(85営業日)/2026年8月27日 公開買付届出書の訂正届出書を提出 |
開示資料によれば、公開買付者は2026年8月13日に公開買付価格を3,570円、自己株式取得価格を2,902円に変更していました。その後、公開買付者は公開買付価格を3,571円、自己株式取得価格を2,903円に変更することを決定し、2026年8月27日に公開買付届出書の訂正届出書を提出しています(出典:株式会社カカクコム 2026年8月28日公表資料)。
この間、カカクコムは2026年8月19日付で、ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・LPが投資助言を行う投資ファンド及びそのグループと、LINEヤフーより、ベインキャピタルにより組成されたリミテッド・パートナーシップであり、LINEヤフーによる間接的な出資が予定されているBCPE Blitz Cayman, L.P.による同社の普通株式及び新株予約権に対する公開買付けの実施予定に関し、2026年8月19日時点では本公開買付けの公開買付期間中には公開買付価格の引き上げを提案する予定はない旨の連絡を受領していたとされています。
変更後の公開買付けは、目的が非公開化、買付け等の期間が2026年5月13日から2026年9月10日まで(85営業日)、買付け等の価格が普通株式1株につき3,571円、買付予定数の下限が34,941,000株で、買付予定数の上限は設けられていません。新株予約権については、第8回・第10回・第11回など複数の回号それぞれについて1個につき1円とされています(出典:株式会社カカクコム 2026年8月28日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
引き上げ幅は一円です。ほかに買いたいという相手が現れていて、その相手が期間中は値上げしないと伝えてきた。そのうえでの一円です。
額の大きさではなく、順番の話です。相手が動かないと分かってから、最低限だけ上げる。競っている相手の出方を見ながら、こちらの札を決めています。
買付けの期間は八十五営業日に延びています。当初の予定より長く続いているということ。相手が複数現れると、決着までの時間も伸びます。
中小企業の譲渡でも、複数の相手が並ぶと同じことが起きます。先に出てきた相手の条件を、後から出てきた相手が見てから決めたがる。だから売る側が期限を切って、同じ日までに最終の条件を出してもらう形にします。
期限を切らないと、いちばん遅く動いた相手に全体が引きずられます。待っている間に、先に出てきた相手が離れることもあります。