ヒューマンメイドは2026年9月11日、アンダーカバーの株式を取得して子会社とする株式譲渡契約を締結したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ヒューマンメイド(456A・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社アンダーカバーの株主(開示資料に氏名・名称の記載はない) |
| 譲渡対象 | 株式会社アンダーカバー(ブランド「UNDERCOVER」を運営)(デザイナーズブランドの企画・販売) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 株式取得(100%取得による子会社化) |
| 対価 | 取得株式数240株(議決権240個)。取得価格はアンダーカバーの普通株式538百万円、アドバイザリー費用等(概算額)16百万円、合計(概算額)554百万円。取得後の議決権所有割合100% |
| 日程 | 2026年9月11日 取締役会決議・株式譲渡契約締結/2027年2月 株式譲渡実行(予定) |
開示資料によれば、同社は「CULTIVATE CULTURE」というパーパスを掲げ、人間の閃きと人の手が生み出すカルチャーの芽を、マンガ、アニメ、ゲームに続く日本を代表するクリエイティブ産業に育てていくことを目指しています。その成長戦略の一つとして、ブランド資産の価値が十分に利益につながっていない企業を買収し、HUMAN MADEに続く第二第三の柱として成長させていくことを方針として掲げているとされています。
アンダーカバーが運営するブランド「UNDERCOVER」は、ストリートとモードを融合した独自のポジションを確立し、30年以上にわたり培われたブランドの歴史とともに世界中で知名度を有するデザイナーズブランドであると記載されています。両社は2025年にコラボレーションアイテムを発売していたとされています。
取得株式数は240株(議決権240個)で、取得価格はアンダーカバーの普通株式538百万円、アドバイザリー費用等(概算額)16百万円、合計(概算額)554百万円です。取得後の所有株式数は240株(議決権240個、議決権所有割合100%)となります(出典:株式会社ヒューマンメイド 2026年9月11日公表資料)
日程は、2026年9月11日に取締役会決議および株式譲渡契約締結、株式譲渡実行日は2027年2月の予定です。アンダーカバーは2028年1月期第1四半期より連結子会社となる予定とされています。
中小企業の経営者は、どう読むか
買い手は方針をはっきり書いています。「ブランド資産の価値が十分に利益につながっていない企業」を買う、と。
名前は知られているのに利益が出ていない会社は、買い手から見れば伸ばせる余地があることになります。売り手から見れば、数字が弱くても評価される理由がある、ということです。
中小企業でも同じです。利益が小さくても、名前・技術・顧客・立地のどれかが強ければ、そこに値段が付きます。「赤字だから売れない」は必ずしも当たりません。
両社は前年に共同で商品を出しています。一緒に仕事をしてから、買う話になった形です。相手を知っていることが、話の速さにつながります。
契約から実行まで五か月近くあります。日程が長いときは、その間に何を終わらせるのかを契約に書いておきます。