カカクコムは2026年9月11日、Kamgras 1株式会社による同社株券等に対する公開買付けについて、2026年5月12日付で公表した賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせの一部を変更すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | Kamgras 1株式会社(公開買付者) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社カカクコムの株主および新株予約権者(公開買付けに応募する側) |
| 譲渡対象 | 株式会社カカクコムの普通株式および新株予約権(情報サービス) |
| 所在地 | 日本 |
| 手法 | 公開買付け(TOB)の買付条件等の変更。別の提案者(ベインキャピタルおよびLINEヤフーが出資を予定する公開買付け)とは両立し得ないとされている |
| 対価 | 公開買付価格を3,571円から3,680円へ、自己株式取得価格を2,903円から2,992円へ変更 |
| 日程 | 2026年9月10日 公開買付届出書の訂正届出書を提出・公開買付期間を2026年9月29日まで延長(合計95営業日)/2026年9月11日 意見表明の一部変更を公表 |
開示資料によれば、公開買付者は2026年8月27日に公開買付価格を3,571円、自己株式取得価格を2,903円に変更していました。その後、公開買付者は公開買付価格を3,680円、自己株式取得価格を2,992円に変更することを決定し、2026年9月10日に公開買付届出書の訂正届出書を提出しています(出典:株式会社カカクコム 2026年9月11日公表資料)
あわせて公開買付期間は、訂正届出書の提出日である2026年9月10日より起算して10営業日を経過した日にあたる2026年9月29日まで延長され、合計95営業日となりました(出典:株式会社カカクコム 2026年9月11日公表資料)
開示資料には、本公開買付けと、ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・LPが投資助言を行う投資ファンド及びそのグループならびにLINEヤフーより、ベインキャピタルにより組成されたリミテッド・パートナーシップであり、LINEヤフーによる間接的な出資が予定されているBCPE Blitz Cayman, L.P.による公開買付けは両立し得ないと記載されています。
中小企業の経営者は、どう読むか
価格が段階的に上がっています。ひとつ前の引き上げは一円でしたが、今回は百円を超えています。相手が動けば、こちらも動く形です。
期間も延びて、合計九十五営業日になりました。当初の予定より倍以上長く続いています。相手が複数現れると、決着までの時間が伸びます。
開示には「両立し得ない」と書かれています。どちらかしか成立しない。株主は、どちらに応募するかを選ぶことになります。
中小企業の譲渡でも、複数の相手が並ぶと同じことが起きます。先に出た相手の条件を見てから、後の相手が上げてくる。売る側は、どこで締め切るかを決めておく必要があります。
締め切らないと、交渉が終わりません。待っている間に、先に出てきた相手が離れることもあります。期限を切って最終の条件を出してもらうのが、比べるための段取りです。