ヨシタケは2023年10月16日、Access Professional Singapore Pte. Ltd. の全株式を取得して子会社化することを臨時取締役会で決議したと公表しました。あわせて、対象会社の完全子会社であるベトナム法人が買い手の孫会社となります。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ヨシタケ(6488・東証スタンダード市場) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | Access Professional Singapore Pte. Ltd. の株主(個人2名。開示資料の持株比率は85.0%と15.0%) |
| 譲渡対象 | Access Professional Singapore Pte. Ltd.(完全子会社のAccess Professional Vietnam Company Ltd.は買い手の孫会社となる)(バルブ・ポンプの販売) |
| 所在地 | シンガポール |
| 手法 | 株式譲渡(全株式を取得して子会社化。対象会社の完全子会社であるベトナム法人は買い手の孫会社となる) |
| 対価 | 非開示(開示資料は、当事者間の秘密保持の合意に基づき非開示としたうえで、適切なデューデリジェンスを実施のうえ公正妥当と考えられる金額で取得することを決定していると記載) |
| 日程 | 2023年10月16日 臨時取締役会決議・契約締結/2023年10月24日(予定) 株式譲渡実行 |
取得株式数は500,000株(議決権500,000個)で、取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%です(出典:株式会社ヨシタケ 2023年10月16日公表資料)
対象会社は1997年1月23日設立、所在地はシンガポール、資本金は500,000SGDで、バルブ・ポンプの販売を行っています。持株比率は個人2名が85.0%と15.0%です(出典:株式会社ヨシタケ 2023年10月16日公表資料)
対象会社の2022年12月期は連結売上高7,756千SGD(849,089千円)、連結営業利益589千SGD(64,480千円)、親会社株主に帰属する当期純利益395千SGD(43,275千円)、連結純資産3,293千SGD(360,586千円)です。2020年12月期の連結売上高は8,095千SGD(886,230千円)、2021年12月期は5,732千SGD(627,591千円)で、営業利益は3期で減少しています(出典:株式会社ヨシタケ 2023年10月16日公表資料)
取得価額は非開示です。開示資料は、当事者間の秘密保持の合意に基づくものとしたうえで、適切なデューデリジェンスを実施のうえ公正妥当と考えられる金額で取得することを決定していると記載しています。
買い手は、タイを拠点とする連結子会社でアセアン地域の営業活動を行っており、本件により同地域の販売網の拡大を実現できると記載しています。2024年3月期の連結業績への影響は精査中としています。
出典: 株式会社ヨシタケ「Access Professional Singapore Pte.Ltd.の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年10月16日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
海外の会社を買うと、その会社が持っている子会社も一緒に付いてきます。この件ではベトナムの会社が、買い手から見て孫会社になります。相手の下にどんな会社があるかは、調査で必ず確かめます。
株主は二人で、八割五分と一割五分に分かれていました。全部を集めるには、少数側の同意も要ります。
売上はおおむね横ばいで、営業の利益は三期で下がっていました。業績が下向きの時期でも、販売網そのものが目的なら買い手が付きます。
買い手は、同じ地域に既に拠点を持っていました。すでにその市場にいる相手は、何を買えば足りるかを具体的に分かっています。
価額は伏せられていますが、調査を経て決めたことは書かれています。金額を出さなくても、決め方は示せます。
契約から引き渡しまで八日です。海外案件でも、手続きが整えば短くなります。
外貨で書かれた数字には、日本円の換算が併記されています。為替でぶれるので、いつのレートかを確かめて読みます。