クラウディアホールディングスは2023年10月20日、株式会社二条丸八の株式を取得して子会社化することを取締役会で決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社クラウディアホールディングス(3607・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社二条丸八の株主(個人2名ほか。開示資料の持株比率は52.4%と45.7%) |
| 譲渡対象 | 株式会社二条丸八(婚礼和装の製造、販売およびレンタル) |
| 所在地 | 京都府木津川市 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権の100.0%を取得して子会社化) |
| 対価 | 非開示(開示資料は、株式譲渡人が個人であることおよび当事者間の守秘義務があるため非開示としたうえで、適切なデューディリジェンスを実施のうえ公平妥当と考えられる金額で取得していると記載) |
| 日程 | 2023年10月20日 取締役会決議・契約締結/2023年11月1日(予定) 株式譲渡実行 |
取得株式数は107,850株(議決権107,850個、議決権所有割合100.0%)で、取得前の議決権所有割合は0.0%です(出典:株式会社クラウディアホールディングス 2023年10月20日公表資料)
対象会社は1960年11月28日設立、所在地は京都府木津川市、資本金は76百万円で、婚礼和装の製造、販売およびレンタルを行っています。持株比率は個人2名が52.4%と45.7%で、ほかにも株主がいると記載されています(出典:株式会社クラウディアホールディングス 2023年10月20日公表資料)
対象会社の2022年10月期は売上高704百万円、営業利益13百万円、経常利益68百万円、当期純利益67百万円、純資産452百万円、総資産743百万円です。2020年10月期は売上高601百万円で営業損失119百万円、2021年10月期は売上高523百万円で営業損失82百万円と、直近期に営業損益が黒字へ転じています(出典:株式会社クラウディアホールディングス 2023年10月20日公表資料)
取得価額は非開示です。開示資料は、株式譲渡人が個人であることおよび当事者間の守秘義務があるためとしたうえで、適切なデューディリジェンスを実施のうえ公平妥当と考えられる金額で取得していると記載しています。
買い手は、ウェディングドレスの製造・卸売事業を展開しており、対象会社が創業以来一貫して和装を中心とした婚礼衣裳の企画から製造販売を行い、和装のクリーニング・メンテナンスの技術を有していることを記載しています。2024年8月期の連結業績予想への影響は精査中としています。
出典: 株式会社クラウディアホールディングス「株式会社二条丸八の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2023年10月20日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
二期続けて営業損失が出ていた会社です。直近の期に黒字へ戻ったところで買い手が付きました。回復の兆しが見えた時期は、売り手にとって話が進みやすい局面です。
株主は過半を持つ一人と、それに近い割合を持つもう一人に分かれていました。片方だけの同意では全部を渡せません。
開示には「ほか」と書かれており、二人以外にも株主がいます。株主が何人いるかは、譲渡の前に株主名簿で数え直します。
買い手は洋装、相手は和装でした。同じ市場の中で、扱うものが違う相手を迎える形です。
買い手が挙げた理由の一つは、衣裳の手入れの技術でした。製品そのものではなく、それを維持する技能が評価されています。
設立から六十年を超える会社です。長く続けてきた会社ほど、株主が分散していることがあります。
価額は伏せていますが、調査を経ていることは書いています。売り手が個人のときは、金額を出さない選択が通りやすくなります。