大林組は2023年11月6日、米国の水処理関連施設建設会社MWH US Acquisitions, Inc.(MWH社)を子会社化することを公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社大林組(1802・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | MWH US Acquisitions, Inc. の株主(MWH Intermediate Holdings, L.P. が100%を保有) |
| 譲渡対象 | MWH社(MWH US Acquisitions, Inc.)(水処理関連施設建設のプレコンストラクションサービス、コンストラクションマネジメント及び設計・施工) |
| 所在地 | 米国コロラド州 |
| 手法 | 株式譲渡(株式割合90%を取得・予定)。株式取得は株式売買契約に定められた行政当局による承認等の停止条件が充足された後に実行される予定 |
| 対価 | 株式126百万米ドル(約188億円・予定)、アドバイザリー費用等4百万米ドル(約6億円・概算額)。1米ドル=149.51円(2023年10月31日現在)で換算。株式売買契約に基づき、株式取得実行日における運転資本等に応じた価格調整が後日行われる |
| 日程 | 2023年11月6日 取締役会決議/2023年11月10日(予定) 契約締結/2023年12月31日(予定) 株式取得実行 |
取得株式割合は90%(予定)で、取得前の所有株式割合はありません。取得価額は株式126百万米ドル(約188億円・予定)、アドバイザリー費用等が4百万米ドル(約6億円・概算額)です。1米ドル=149.51円(2023年10月31日現在)で換算されています(出典:株式会社大林組 2023年11月6日公表資料)
開示資料は、株式売買契約に基づき、株式取得実行日における運転資本等に応じた価格調整が後日行われると注記しています。
対象会社は2018年設立、所在地は米国コロラド州、資本金は77,783千米ドルで、水処理関連施設建設のプレコンストラクションサービス、コンストラクションマネジメント及び設計・施工を行っています。株式はMWH Intermediate Holdings, L.P. が100%を保有していました(出典:株式会社大林組 2023年11月6日公表資料)
株式取得は、株式売買契約に定められた行政当局による承認等の停止条件が充足された後に実行される予定です。
買い手は、米国の水関連インフラ建設市場が景気動向の影響を大きく受けない安定した市場の一つであり、都市部の人口増加やインフラ老朽化を背景とした公共投資の増加が予測されることを記載しています。2024年3月期の連結業績への影響は軽微としています。
出典: 株式会社大林組「米国建設会社「MWH社」の子会社化に関するお知らせ」(2023年11月06日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
引き渡しの日に、運転資本の額に応じて代金を調整する約束が入っています。契約から引き渡しまでの間に会社の中身が動くので、その分を精算する仕組みです。
中小企業の譲渡でも同じ考え方は使えます。ただし何を運転資本と数えるかで金額が変わるので、定義を契約に書き切ります。
九割の取得で、一割は売り手に残ります。現地の経営に続けて関わってもらう前提の形です。
引き渡しが行政当局の承認待ちになっています。海外の取引では、国の手続きが終わるまで日付を確定できません。
外貨の金額には日本円の換算が併記されています。為替でぶれるので、いつのレートかを確かめて読みます。
買い手が見ていたのは、その市場が景気に左右されにくいことでした。何を作っているかだけでなく、誰が発注するかも評価されます。