日本システム技術は2023年11月30日、株式会社ケーシップの株式取得について基本合意書を締結したことを公表しました。株式譲渡契約書の締結は2024年1月の予定で、これは決定ではなく、協議の開始です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社日本システム技術(4323・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社ケーシップの株主 |
| 譲渡対象 | 株式会社ケーシップ(レセプト内容点検を中心に、柔整療養費支給申請書点検、第三者求償業務、健保事務といった周辺業務) |
| 所在地 | (開示資料に所在地の記載なし) |
| 手法 | 株式譲渡(1,100株・所有割合100%を取得する予定。本開示の時点では基本合意書の締結であり、株式譲渡契約書は2024年1月に締結予定) |
| 対価 | 開示時点では未定。開示資料は、今後基本合意書に基づき株式譲渡契約書締結に向けた協議において決定する予定であり、株式譲渡契約書締結後に開示する予定と記載 |
| 日程 | 2023年11月30日 取締役会決議日・基本合意書締結日/2024年1月(予定) 株式譲渡契約書締結日/本件株式取得実行日は株式譲渡契約締結後、速やかに譲渡する予定 |
取得株式数は1,100株(議決権の数1,100個)で、異動前の所有株式数は0株(所有割合0%)、異動後は1,100株(所有割合100%)となる予定です(出典:株式会社日本システム技術 2023年11月30日公表資料)
取得価額は開示時点では未定です。開示資料は、今後基本合意書に基づき株式譲渡契約書締結に向けた協議において決定する予定であり、取得価額については株式譲渡契約書締結後に開示する予定と記載しています。
対象会社は、レセプト内容点検を中心に、柔整療養費支給申請書点検、第三者求償業務、健保事務といった周辺業務を含め、健康保険組合を中心とした保険者市場へサービスを提供しており、開示資料は保険者数で175団体の取引数としています
買い手は、グループ売上高構成比の約8.6%(2023年3月期)を医療分野が占めることを記載しています(出典:株式会社日本システム技術 2023年11月30日公表資料)
日程は、取締役会決議日と基本合意書締結日が2023年11月30日、株式譲渡契約書締結日が2024年1月(予定)、株式取得実行日は株式譲渡契約締結後に速やかに譲渡する予定です。
出典: 株式会社日本システム技術「株式会社ケーシップの株式取得に関するお知らせ」(2023年11月30日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
これは契約ではなく、基本合意です。買う方向で進めることを文書にした段階で、値段はまだ決まっていません。
中小企業の譲渡でも、同じ順番で進みます。大枠を合意してから調査に入り、その結果を踏まえて最終の契約と金額を決めます。
基本合意の時点で金額が決まっていないなら、その後の調査で下がる余地があります。何が見つかったら減額するのかを、先に決めておきます。
上場会社が相手だと、基本合意の段階で社名が公表されることがあります。従業員や取引先へ伝える順番は、それを見込んで組みます。
対象会社の強みが、取引先の団体数という形で説明されています。顧客の数は、決算の数字とは別の値打ちになります。
最終の契約までは一か月以上あります。この期間に何をするのかを、両者で確認しておきます。