TSIホールディングスは2024年1月12日、株式会社READY TO FASHIONの株式の取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社がアパレル特化のSaaS型求人サービスを運営しており、従来型の転職希望者による登録スタイルだけでなくSNS・オウンドメディア・アプリ・リアルイベントを連携することで企業と人材のマッチングを提供していると記載しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社TSIホールディングス(3608・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の株主(個人1名。東京都目黒区在住と記載) |
| 譲渡対象 | 株式会社READY TO FASHION(求人SNSプラットフォームの企画・運営、ファッション業界のメディア・イベント) |
| 所在地 | 東京都目黒区青葉台 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100.0%を取得して子会社化。開示資料は、2024年3月1日までに相手先の個人が100%保有する状態とし、買い手が同人から100%取得する予定と記載している) |
| 対価 | 取得価額は、株式取得相手先との株式譲渡契約における守秘義務を踏まえ開示を差し控えると記載 |
| 日程 | 2024年1月11日 株式取得の決定の日・契約締結日/2024年3月1日(予定) 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権所有割合0.0%)、取得株式数は126株、異動後は126株(議決権所有割合100.0%)です。取得価額は、株式取得相手先との株式譲渡契約における守秘義務を踏まえ開示を差し控えると記載されています(出典:株式会社TSIホールディングス 2024年1月12日公表資料)
対象会社は、所在地が東京都目黒区青葉台、事業内容が求人SNSプラットフォームの企画・運営とファッション業界のメディア・イベント、資本金が30,100千円、設立年月日が2016年11月8日です。株主及び持株比率は個人1名が79.4%、法人1社が7.9%、合同会社1社が1.6%、その他が11.1%と記載されています(出典:株式会社TSIホールディングス 2024年1月12日公表資料)
開示資料は、2024年3月1日までに相手先の個人が対象会社株式を100%保有する状態とし、買い手が同人から100%取得する予定と記載しています(出典:株式会社TSIホールディングス 2024年1月12日公表資料)
対象会社の連結の純資産は2021年10月期▲0.8百万円、2022年10月期34.5百万円、2023年10月期80.1百万円、総資産は同じ順に35.5百万円、77.0百万円、107.3百万円、売上高は80.3百万円、123.3百万円、180.1百万円、営業利益は▲7.8百万円、34.5百万円、48.2百万円と記載されています。2023年10月期は決算作業中のため、2022年11月から2023年9月の11か月累計の暫定値とされています(出典:株式会社TSIホールディングス 2024年1月12日公表資料)
買い手との関係は、資本関係・人的関係は該当事項がなく、取引関係については一部子会社で利用実績があるが軽微であると記載されています。
日程は、株式取得の決定の日と契約締結日が2024年1月11日、株式譲渡実行日が2024年3月1日(予定)です。株式譲渡実行日が3月1日であることから、本件による2024年2月期通期連結業績に与える影響はないと記載されています。
出典: 株式会社TSIホールディングス「株式会社READY TO FASHIONの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年01月12日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
株主が四者に分かれていたものを、実行までに一人に集めてから買う形です。全部を買うには、売る側で先に一つにまとめる必要があるということです。
この集約が終わらないと譲渡は進みません。売り手の側の宿題が、取引の前提条件になっています。
値段は、契約の守秘義務を理由に出していません。中小企業の譲渡でもよくある形です。
対象会社は最初の期に純資産がマイナスで、そこから二期で積み上げています。直前の一期だけを見ると、この動きは見えません。
直近の数字が、決算作業中の十一か月の暫定値だと書かれています。確定した数字ではないと、自分から明示している形です。
買い手は人材支援の子会社を持っていて、そこと組ませる前提が書かれています。買ったあと誰と組ませるかが、先に決まっている例です。
もともと一部の子会社で使っていた相手です。使っている側が買う形は、中小企業でも起こります。
決算期をまたぐ日付に実行を置いています。どの期の数字に入るかは、実行日で決まります。