メンタルヘルステクノロジーズは2024年1月17日、株式会社タスクフォースの株式取得を公表しました。現金による対象会社の100%株式取得で、2024年2月末のクロージングを予定すると記載されています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(9218・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 開示資料に譲渡人の記載はない |
| 譲渡対象 | 株式会社タスクフォース(看護補助者を中心とする人材サービスの提供) |
| 所在地 | 大阪(本社)、名古屋、東京の3拠点 |
| 手法 | 株式譲渡(現金による議決権所有割合100%の株式取得) |
| 対価 | 2,295百万円(うち345百万円は対象会社からの役員退職慰労金。その他関連費用等は含んでいないと記載)。外部資金調達として、みずほ銀行及びりそな銀行より総額2,200百万円を調達予定(期間10年、無担保・無保証) |
| 日程 | 2024年2月末 クロージング予定 |
対価は2,295百万円で、うち345百万円は対象会社からの役員退職慰労金とされ、その他関連費用等は含んでいないと記載されています。外部資金調達として、みずほ銀行及びりそな銀行より総額2,200百万円を調達予定(期間10年、無担保・無保証)とされています(出典:株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 2024年1月17日公表資料)
対象会社は、拠点が大阪(本社)・名古屋・東京の3拠点、設立が2001年2月、事業内容が看護補助者を中心とする人材サービスの提供です。従業員数は約40名、稼働スタッフ数は約900名と記載されています(出典:株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 2024年1月17日公表資料)
対象会社の2023年1月期の売上高は2,736百万円(正常収益力ベースの営業利益率は約10%と記載)、顧客数は82顧客(東海37、関東18、関西27)、主要顧客は大規模急性期病院42施設(特定機能病院6施設、地域医療支援病院36施設)と記載されています(出典:株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 2024年1月17日公表資料)
開示資料は、対象会社が大規模急性期病院向けの看護補助者領域における人材サービスのパイオニアであるとし、特に愛知県の大規模急性期病院向けの看護補助者領域においては30%超のシェアを有するとしています。このシェアは買い手の推計と明記されています(出典:株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 2024年1月17日公表資料)
開示資料は、医師・看護職が高い専門性を集中して発揮できるようにする医療現場でのタスクシフトの流れと、2024年4月から開始される医師の働き方改革を背景として挙げています。2024年12月期業績への影響については、詳細確定後に公表予定と記載されています。
出典: 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ「株式会社タスクフォースの株式取得について」(2024年01月17日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
代金の一部が、対象会社から支払われる役員退職慰労金だと書かれています。買い手が株主に払う額と、会社が役員に払う額が、ひとつの枠で説明されています。
中小企業の譲渡では、この組み合わせはよく使われます。株の代金として受け取るか、退職金として受け取るかで、売り主の手取りが変わります。
ただし退職金は会社から出るので、会社に残る現金が減ります。買い手にとっては、同じ取引の一部です。
だから、どちらでいくら受け取るのかは、値段の話と切り離せません。先に一緒に決めておく論点です。
買う資金のほとんどを銀行から借りています。期間と担保の条件まで開示されているので、負担の形が見える例です。
無担保・無保証と書かれています。会社の信用で借りる形で、個人保証に頼らない融資の一例です。
対象会社は顧客が特定の地域に集まっています。一つの地域に強いことは、強みでもあり偏りでもあります。
人材サービスは、働く人が続けてくれるかどうかで成り立ちます。買う側が見るのは、稼働している人の数とその定着です。
開示資料のシェアは、買い手自身の推計だと明記されています。誰が数えた数字かを確かめるところです。