GA technologiesは2024年1月19日、RW OpCo, LLC との経営統合を公表しました。現金対価で、RW National Holdings, LLC の子会社である RW OpCo, LLC の持分を100%取得する取引です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社GA technologies(3491・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | RW National Holdings, LLC |
| 譲渡対象 | RW OpCo, LLC(Renters Warehouseを傘下に有する)(プロパティマネジメント及び投資用不動産マーケットプレイス事業) |
| 所在地 | 米国デラウェア州ウィルミントン |
| 手法 | 持分譲渡(現金対価で、RW National Holdings, LLC の子会社である RW OpCo, LLC の持分を100%取得する) |
| 対価 | 取引価格は8百万ドル(約1,162百万円。1ドル=145.24円にて換算)。買収資金は手元資金で充当することを想定し、本件買収後に買い手の米国子会社が借入れを行い対象会社の借入金返済に充当予定と記載 |
| 日程 | 2024年3月1日(予定) クロージング(本件買収契約に定める前提条件が満たされることが条件) |
取引価格は8百万ドル(約1,162百万円。1ドル=145.24円にて換算)です。買収資金は手元資金で充当することを想定し、本件買収後に買い手の米国子会社が借入れを行い対象会社の借入金返済に充当予定と記載されています(出典:株式会社GA technologies 2024年1月19日公表資料)
対象会社は、所在地が米国デラウェア州ウィルミントン、設立が2016年(前身となる事業会社の設立年は2007年と記載)、従業員数が121名、事業内容がプロパティマネジメント及び投資用不動産マーケットプレイス事業です(出典:株式会社GA technologies 2024年1月19日公表資料)
対象会社の売上高は28,211千ドル(約4,097百万円)、粗利益は13,168千ドル(約1,913百万円)、営業利益は△3,704千ドル(約△538百万円)です。これらは2022年12月期の未監査の数値と記載されています(出典:株式会社GA technologies 2024年1月19日公表資料)
開示資料は、対象会社が米国で2番目に大きい一戸建て賃貸のオンラインマーケットプレイスを保有し、大都市を中心とした幅広い地域にて41拠点のネットワークを構築していると記載しています(出典:株式会社GA technologies 2024年1月19日公表資料)
財務への影響について、対象会社の今期の赤字幅は縮小見込みであり、買い手グループの業績予想の変更はないと記載されています。クロージングは2024年3月1日(予定)で、本件買収契約に定める前提条件が満たされることが条件とされています。
出典: 株式会社GA technologies「RW OpCo, LLCとの経営統合について」(2024年01月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買う値段より、対象会社の売上のほうが大きい取引です。値段は売上の大きさで決まるわけではありません。
対象会社は営業損益が赤字です。赤字の会社でも売買は成立し、そのときの値段は資産や将来の見通しで決まります。
買ったあとに、対象会社の借入金を返すための借入れを行うと書かれています。買う値段とは別に、引き継ぐ借金の分の手当てが要るということです。
中小企業の譲渡でも同じです。株の代金のほかに、会社が負っている借入れをどうするかが必ず論点になります。
数字が未監査のものだと明記されています。監査を受けた数字かどうかで、確かさの度合いは変わります。
海外の会社を買うので、金額は外貨です。円に換えた額は、いつのレートで見るかで変わります。
クロージングは前提条件が満たされることを条件にしています。契約を結んでも、条件が整うまで取引は終わりません。
買い手は自国で同じ種類の事業をしています。手の内が分かる相手を買う形で、調べる順番も自社の経験に沿います。