南陽は2024年2月8日、株式会社AQUAPASSの株式取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、対象会社が半導体精密部品向け超音波洗浄機や省力化機械を製造販売しており、開発・設計・製造から設置後のメンテナンスまで一貫して対応できるメーカーであるとしています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社南陽(7417・) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 株式会社アクアグループ(対象会社の株式100.0%を保有) |
| 譲渡対象 | 株式会社AQUAPASS(産業用機械の製造及び販売(半導体精密部品向け超音波洗浄機や省力化機械の製造販売)) |
| 所在地 | 佐賀県西松浦郡有田町 |
| 手法 | 株式譲渡(議決権所有割合100.0%を取得して子会社化) |
| 対価 | 開示資料に取得価額の記載はない |
| 日程 | 2024年2月8日 取締役会決議日・株式譲渡契約締結日/2024年2月20日 株式譲渡実行日 |
異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0%)、取得株式数は1,000株(議決権の数1,000個)、異動後は1,000株(議決権所有割合100.0%)です。開示資料に取得価額の記載はありません(出典:株式会社南陽 2024年2月8日公表資料)
対象会社は、所在地が佐賀県西松浦郡有田町、事業内容が産業用機械の製造及び販売、資本金が10百万円、設立年月日が2016年12月1日です。大株主及び持株比率は株式会社アクアグループが100.0%と記載されています(出典:株式会社南陽 2024年2月8日公表資料)
対象会社の純資産は2021年3月期63百万円、2022年3月期84百万円、2023年3月期103百万円、総資産は同じ順に396百万円、603百万円、469百万円、売上高は414百万円、449百万円、595百万円、営業利益は10百万円、30百万円、23百万円と記載されています(出典:株式会社南陽 2024年2月8日公表資料)
買い手との関係について、開示資料は、資本関係として対象会社が買い手の株式1,210株を所有していること、取引関係として買い手と対象会社の間に営業上の取引関係があることを記載しています(出典:株式会社南陽 2024年2月8日公表資料)
日程は、取締役会決議日と株式譲渡契約締結日が2024年2月8日、株式譲渡実行日が2024年2月20日です。本件が2024年3月期の買い手の連結業績に与える影響は軽微と記載されています。
出典: 株式会社南陽「株式会社AQUAPASSの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月08日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
買われる会社が、買う会社の株を持っていると書かれています。互いに株を持ち合っていた関係です。
持ち合いがあると、買ったあとに自社の株を自社グループが持つ形になります。自己株式の扱いとして整理が要ります。
中小企業でも、取引先同士で株を持ち合っている例はあります。譲渡のときに必ず表に出てくる論点です。
営業上の取引もある相手です。取引の実績があると、相手の中身は見えやすくなります。
一方で、買ったあとに取引条件をどうするかは先に決めておく論点になります。
値段が開示資料に出ていません。株式数と割合だけが書かれています。
対象会社の売上は三期で伸びているのに、総資産は直前の期に減っています。何に使われたのかを分けて見るところです。
機械づくりは、設計して作れる人で成り立ちます。買う側が見るのは、その人たちが残るかどうかです。