カヤックは2024年2月15日、英治出版株式会社の株式取得(子会社化)を公表しました。開示資料は、デジタル社会の進展や人生100年時代への移行に伴い、生涯学習やリカレント教育、リスキリングといったテーマへの注目が高まっていることを背景として記載しています。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社カヤック(3904・)
譲渡(売り手)対象会社の株主(大株主は個人1名が33.08%、その他が66.92%)
譲渡対象英治出版株式会社(出版業)
所在地東京都渋谷区恵比寿南
手法株式譲渡(議決権所有割合99.9%を取得して子会社化)
対価取得価額は守秘義務履行のため非開示。買い手が算定した株式算定価値のレンジ内において両社協議のうえ決定したと記載。あわせて、買い手の代表取締役経由で取得する株式を含め、すべて同額での取引となっていると記載
日程2024年2月29日 株式譲渡契約締結日・株式取得日

異動前の所有株式数は0株(議決権の数0個・議決権所有割合0.0%)、取得株式数は5,800株(議決権の数5,800個。うち株式譲渡による取得が5,800株)、異動後は5,800株(議決権所有割合99.9%)です。取得価額は守秘義務履行のため非開示とされ、買い手が算定した株式算定価値のレンジ内において両社協議のうえ決定したと記載されています(出典:株式会社カヤック 2024年2月15日公表資料)

開示資料は、取得価額について、買い手の代表取締役経由で取得する株式を含め、すべて同額での取引となっていると記載しています。

対象会社は、所在地が東京都渋谷区恵比寿南、事業内容が出版業、資本金が90,320千円、設立年月日が1999年6月22日です。大株主及び持分比率は個人1名が33.08%、その他が66.92%と記載されています(出典:株式会社カヤック 2024年2月15日公表資料)

対象会社の純資産は2021年2月期201,029千円、2022年2月期255,807千円、2023年2月期294,549千円、総資産は同じ順に416,044千円、439,579千円、503,938千円と記載されています(出典:株式会社カヤック 2024年2月15日公表資料)

買い手との資本関係・人的関係・取引関係は、いずれも該当事項がないと記載されています。日程は、株式譲渡契約締結日と株式取得日がいずれも2024年2月29日です。

出典: 株式会社カヤック「英治出版株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年02月15日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

株式の一部を、買い手の代表者を経由して取得すると書かれています。会社と役員が同じ取引に関わる形です。

だから、値段がすべて同額であることを自分から明記しています。身内だけで有利な条件を作っていないと示すための手当てです。

中小企業でも、社長個人が間に入って株を集めることはあります。そのときも条件を揃えておきます。

株主が三割の個人と、その他に分かれています。全部を集めるには、相手の数だけ合意が要ります。

それでも九割九分までしか集まっていません。残った株主が誰で何ができるのかは確かめる論点です。

対象会社は純資産が三期で積み上がっています。安定して利益を残してきた形が、この並びに出ています。

出版は、企画する人と著者との関係で成り立つ仕事です。買う側が見るのは、その両方が残るかどうかです。

契約と取得が同じ日です。段取りが先に固まっていたことが、この間隔に出ています。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。