古林紙工は2024年3月19日、金剛運送株式会社の株式を追加取得して子会社化すると公表しました。買い手はすでに普通株式18,400株(36.8%)を持分法非適用関連会社として保有しており、31,600株を追加取得して50,000株・議決権所有割合100.0%となります(出典:古林紙工株式会社 2024年3月19日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 古林紙工株式会社(3944・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 金剛運送の個人株主(開示資料は相手先が個人のため秘密保持義務を負っていると記載) |
| 譲渡対象 | 金剛運送株式会社(一般区域貨物自動車運送事業、倉庫業 他) |
| 所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区 |
| 手法 | 株式の追加取得(持分法非適用関連会社として保有していた18,400株・36.8%に31,600株を追加し、50,000株・議決権所有割合100.0%として子会社化) |
| 対価 | 金剛運送株式会社の普通株式 18,486千円。取得価額は対象会社の純資産の額および類似業種比準価額等を基礎として合理的に算出し、双方協議の上で妥結した価額と記載 |
| 日程 | 2024年3月19日 取締役会決議/2024年3月29日 株式譲渡契約締結(予定)/2024年4月1日 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が横浜市戸塚区上矢部町2040-3、事業内容が一般区域貨物自動車運送事業、倉庫業他、資本金が25,000千円、設立年月日が1969(昭和44)年1月10日です。大株主および持分比率は個人株主が42.4%と20.8%と記載されています(出典:古林紙工株式会社 2024年3月19日公表資料)
開示資料は、買い手の取締役1名が対象会社の取締役を、買い手の従業員1名が対象会社の監査役を兼任していると記載しています。取引関係については、買い手の製品等の運送の一部を委託しているとされています。
対象会社の経営成績は、2023年3月期が売上高213,903千円・営業利益5,456千円・当期純利益5,568千円です。売上高は2021年3月期が194,189千円、2022年3月期が211,744千円です。財政状態は2023年3月期末の純資産が82,311千円、総資産が242,616千円です(出典:古林紙工株式会社 2024年3月19日公表資料)
取得価額は対象会社の普通株式が18,486千円です。開示資料は、取得価額は対象会社の純資産の額および類似業種比準価額等を基礎として合理的に算出し、双方協議の上で妥結した価額であると記載しています(出典:古林紙工株式会社 2024年3月19日公表資料)
開示資料は目的について、対象会社が横浜市戸塚区を拠点とする一般貨物運送事業者であり、買い手が製品等の運送および倉庫業務の一部を委託していること、対象会社の売上高の約85%が買い手との取引によるものであることを記載しています。子会社化により運送業務や倉庫管理業務など物流専業者のノウハウを活かすとしています(出典:古林紙工株式会社 2024年3月19日公表資料)
株式取得の相手先について、開示資料は相手先が個人のため当該個人に対して秘密保持義務を負っていると記載しています。日程は、2024年3月19日が取締役会決議日、2024年3月29日が株式譲渡契約締結日(予定)、2024年4月1日が株式譲渡実行日(予定)です。
出典: 古林紙工株式会社「持分法非適用関連会社の株式の追加取得による子会社化に関するお知らせ」(2024年03月19日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
対象会社の売上の八割五分が、この買い手との取引です。実質的には一社のための会社です。
こういう会社は、相手が替われば立ちません。買い手にとっては、買わない危険のほうが大きいです。
中小企業でも同じ形があります。長年一社の仕事だけをしてきた会社です。
売る側から見ると、頼れる買い手は一社に絞られます。ほかの相手には値段が付きにくいです。
逆に、その一社との関係が強ければ、そこへは高く売れます。仕事が止まると困る相手だからです。
値段は千八百万円ほどで、純資産八千二百万円の三割にあたる株数を買っています。
純資産と類似業種の比準価額を基に算出したと書いてあります。同族間に近い値決めの方法です。
買い手は前から三割六分を持ち、取締役と監査役も出していました。長い付き合いの締めです。