ヴィッツは2024年3月25日、テスコ株式会社の株式を取得して連結子会社化すると公表しました。取得するのは60,000株で、取得後の議決権所有割合は100.0%となります。取得前の所有株式数は0株です。取得価額は380,000千円です(出典:株式会社ヴィッツ 2024年3月25日公表資料)
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社ヴィッツ(4440・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 丸紅情報システムズ株式会社(対象会社の株式100%を保有) |
| 譲渡対象 | テスコ株式会社(X線透過・CT装置の製造・販売・保守、仕様コンサルティング、X線検査装置の主要部品の販売・据付・保守、X線を利用した非破壊検査サービス) |
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区 |
| 手法 | 株式譲渡(60,000株・議決権所有割合100.0%を取得して連結子会社化) |
| 対価 | テスコ株式会社の普通株式 380,000千円 |
| 日程 | 2024年3月25日 取締役会決議/2024年3月28日 契約締結(予定)/2024年3月29日 株式譲渡実行(予定) |
対象会社は、所在地が神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目8番11号、事業内容がX線透過・CT装置の製造・販売・保守、同装置の仕様コンサルティング、X線検査装置の主要部品(X線管球、X線直線加速器、検知器、照射ボックス、ガントリー等)の販売・据付・保守、X線を利用した非破壊検査サービス、資本金が30,000千円、設立年月日が1975年12月5日です。大株主及び持株比率は丸紅情報システムズ株式会社が100%です(出典:株式会社ヴィッツ 2024年3月25日公表資料)
買い手との間に資本関係・人的関係・取引関係はありません。
対象会社の経営成績は、2023年3月期が売上高669,900千円・営業利益31,884千円・当期純利益24,222千円です。売上高は2021年3月期が534,902千円、2022年3月期が437,836千円で、営業利益は13,937千円、21,771千円でした。財政状態は2023年3月期末の純資産が300,901千円、総資産が482,057千円です(出典:株式会社ヴィッツ 2024年3月25日公表資料)
開示資料は取得の理由について、買い手が中核技術のノウハウを活用したサービスデザイン事業の拡大を推進しており、既存技術とのシナジーを生み出せる新規技術の取得に向けて活動していることを挙げています。
対象会社については、独自のノウハウによりオンデマンドの検査装置を設計できる能力を保有し、設備を必要とする顧客へのコンサルティングサービスも提供していること、自社所有のX線透過装置を活用した非破壊検査サービスを展開しており、日本国内でも数少ないX線透過装置メーカーであることが記載されています。
日程は、2024年3月25日が取締役会決議日、2024年3月28日が契約締結日(予定)、2024年3月29日が株式譲渡実行日(予定)です。2024年8月期の連結業績への影響は現時点では軽微と見込まれています。
出典: 株式会社ヴィッツ「子会社等の異動を伴う株式取得に関するお知らせ」(2024年03月25日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売り手は上場会社の子会社です。親会社が、持っていた会社を手放す形です。
こういう案件は、親会社の方針が変わったときに出てきます。会社が悪いからではありません。
中小企業のオーナーが買い手になるなら、大企業が手放す子会社は探す先の一つです。
対象会社は五十年近く続いていて、三期とも黒字で、直前の期は利益が二倍以上に増えています。
それでも売られます。親会社の中での位置づけが変わったというだけのことです。
値段は三億八千万円で、純資産三億円の一.三倍ほど。売上六億七千万円の会社です。
決議から実行までが四日です。親会社同士の売買は、段取りが先に固まっています。
開示は、国内でも数少ないメーカーだと書いています。替わりの少ない技術は、買う理由になります。