オリエンタルチエン工業は2024年5月9日、寺田精工株式会社の株式を取得して子会社化すると公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | オリエンタルチエン工業株式会社(6380・東証スタンダード) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (開示資料に大株主の記載があるが、当サイトの方針により氏名は再掲しない) |
| 譲渡対象 | 寺田精工株式会社(ローラチェーン用スプロケットを主力とした、各種歯車の製造) |
| 所在地 | 奈良県橿原市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 取得価額は、守秘義務履行のため開示を控えるとされている |
| 日程 | 2024年5月9日 取締役会決議日/2024年7月2日 契約締結日・株式譲渡実行日(予定) |
取得株式数は17,000株です。取得前の議決権所有割合は0.0%、取得後は100.0%です。取得価額は、守秘義務履行のため開示を控えるとされています(出典:オリエンタルチエン工業株式会社 2024年5月9日公表資料)
対象会社は所在地が奈良県橿原市縄手町206番地、事業内容がローラチェーン用スプロケットを主力とした各種歯車の製造、資本金が1,000万円、設立が1967年6月5日です。経営成績は、売上高が149,644千円、155,062千円、195,471千円、営業損益が4,295千円、△3,786千円、△15,369千円、純資産が22,797千円、23,929千円、22,361千円と記載されています(出典:オリエンタルチエン工業株式会社 2024年5月9日公表資料)
開示資料は目的について、買い手が産業機械用チェーン、コンベヤチェーン、スプロケット類及び金属射出成形関連製品の製造・販売を主とした事業活動を展開しており、チェーンを駆動させるためには欠かすことができないスプロケットを販売するだけでなく、スプロケットの製造も手掛ける数少ないチェーンメーカーであることを記載しています。
対象会社については、長年にわたり買い手で取り扱いを行っているスプロケットの仕入・外注を依頼しているメーカーであると記載されています。買い手は本株式取得及び子会社化により、多様化する顧客ニーズへの即応体制の構築、生産能力の増強、製品品質の向上等の相乗効果を得ることで、相互のスプロケット事業の規模拡大と収益性の強化につなげるとしています。
日程は、2024年5月9日が取締役会決議日、2024年7月2日が契約締結日および株式譲渡実行日(予定)です。
出典: オリエンタルチエン工業株式会社「寺田精工株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年05月09日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
長年の外注先を子会社にした例です。売上は伸びているのに赤字が広がっています。
外注先が赤字で続かなくなれば、買い手は自社の供給が止まります。
だから買う。これは自社を守るための買収でもあります。
中小企業でも、下請けの社長が高齢になったときに同じ話が出ます。
発注側が引き取るのは、代わりの仕入先を作るより早いからです。
売る側から見れば、長年の取引先が最も現実的な相手になります。
決算が赤字でも、関係が深ければ買い手は見つかることがあります。
決議から実行まで二か月近くあります。この間に調査と手続を済ませます。