リョービは2024年5月23日、持分法適用会社である京瓷利優比(大連)机器有限公司の会社分割および異動(連結子会社化)並びに商号変更を決議したと公表しました。
開示された事実
| 譲受(買い手) | リョービ株式会社(5851・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | (合弁の解消のため外部の譲渡人はいない。会社分割により、買い手と京セラインダストリアルツールズ株式会社がそれぞれ分割後の会社の全持分を所有する) |
| 譲渡対象 | 京瓷利優比(大連)机器有限公司(分割後は商号を利優比建筑科技(大連)有限公司へ変更)(電動工具、建築用品の製造販売(分割後のKITCNは建築用品事業)) |
| 所在地 | 中国遼寧省大連経済技術開発区 |
| 手法 | 持分法適用会社の会社分割および異動(連結子会社化)並びに商号変更。開示資料は、中国法上の会社分割(存続分割)により、対象会社を出資比率に応じ、建築用品事業を承継する対象会社とパワーツール事業を承継する新会社に分割し、買い手が対象会社の全ての持分を所有し、京セラインダストリアルツールズ株式会社が新会社の全ての持分を所有すると記載している |
| 対価 | (会社分割により持分を出資比率に応じて分けるため、開示資料に取得価額の記載はない) |
| 日程 | 2024年5月23日 取締役会決議日/2024年8月1日 実行日(予定) |
開示資料は異動の方法について、中国法上の会社分割(存続分割)により、対象会社を出資比率に応じ、建築用品事業を承継する対象会社とパワーツール事業を承継する新会社に分割し、買い手が対象会社の全ての持分を所有し、京セラインダストリアルツールズ株式会社が新会社の全ての持分を所有すると記載しています。これに伴い、買い手は分割後の存続会社である対象会社の商号を利優比建筑科技(大連)有限公司と改めることを決議しています。
対象会社は所在地が遼寧省大連経済技術開発区黄海西六路2号、事業内容が電動工具、建築用品の製造販売、資本金が3,120百万円で、大株主は京セラインダストリアルツールズ株式会社が66.6%です。京セラインダストリアルツールズ株式会社は所在地が広島県福山市松浜町二丁目2番54号、事業内容が電動工具の製造、開発、販売、資本金が1億円、設立が2018年1月10日で、大株主は京セラ株式会社が100%です(出典:リョービ株式会社 2024年5月23日公表資料)
開示資料は経緯について、買い手が1994年に対象会社の前身となる会社を設立し、同社が買い手の住建機器事業における建築用品及びパワーツール製品製造に従事してきたこと、その後2018年に住建機器事業のうちパワーツール事業を京セラ株式会社に事業譲渡し、それに伴い同社の出資持分の66.6%を京セラインダストリアルツールズ株式会社に承継して合弁会社として運営してきたことを記載しています(出典:リョービ株式会社 2024年5月23日公表資料)
開示資料は、買い手と京セラインダストリアルツールズ株式会社が事業譲渡時に一定期間後、互いにそれぞれの事業を独立させることに合意していたことを記載しています。買い手はこれにより建築用品事業における生産性の向上、機動的な意思決定をより一層図るとしています。
出典: リョービ株式会社「持分法適用会社の会社分割及び異動(連結子会社化)並びに商号変更に関するお知らせ」(2024年05月23日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
合弁を解消する話です。会社を二つに割って、お互いが片方を取ります。
六年前の事業譲渡のときに、いずれ分けることを合意していたと書いてあります。
最初から出口を決めておいた合弁です。だから揉めずに分けられています。
中小企業でも、誰かと一緒に会社を作るときは同じ論点があります。
うまくいったとき、いかなかったとき、それぞれどう抜けるか。
決めていなければ、抜けたいほうが不利な条件を飲むことになります。
この件は出資比率に応じて事業を分けています。六十六対三十四ではなく事業で分けました。
分けるものが事業なら、比率どおりに割れないこともあります。そこを先に話し合う形です。