トーカロは2024年8月23日、株式会社寺田工作所の株式を取得し子会社化すると公表しました。実行日は2024年8月26日を予定しています。
開示された事実
| 譲受(買い手) | トーカロ株式会社(3433・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡(売り手) | 対象会社の個人株主5名(株主の意向により非開示とされている) |
| 譲渡対象 | 株式会社寺田工作所(工作機械・精密機械部品の製造) |
| 所在地 | 福岡県中間市 |
| 手法 | 株式取得(子会社化) |
| 対価 | 取得価額は800百万円 |
| 日程 | 2024年8月23日 取締役会決議日/2024年8月23日 契約締結日/2024年8月26日(予定) 実行日 |
取得株式数は200株(100.0%)で、取得前の議決権所有割合は0%、取得後は100.0%となります。取得価額は800百万円です(出典:トーカロ株式会社 2024年8月23日公表資料)
対象会社は所在地が福岡県中間市大字上底井野406番地の1、事業内容が工作機械・精密機械部品の製造、資本金が10百万円、設立が1986年8月で、株主は個人5名です。経営成績は、売上高が346百万円、414百万円、408百万円、営業利益が58百万円、88百万円、92百万円、純資産が340百万円、395百万円、469百万円と3期分が記載されています。1株当たり純資産は1,704,142円、1,978,614円、2,347,765円です(出典:トーカロ株式会社 2024年8月23日公表資料)
開示資料は、買い手が溶射加工を中心とする表面改質技術により、製品や生産設備部材に耐食性、耐摩耗性、電気絶縁性などの性質や機能を付与し、電力、鉄鋼、自動車、産業機械等の基幹産業から半導体、宇宙開発、先端医療分野に至るまで表面改質ソリューションを提供していることを記載しています。
開示資料は目的について、対象会社が多様な素材を用いて精密部品を製造することのできる機械加工技術を有しており、それを買い手の表面改質技術に組み合わせることで顧客への提供価値の更なる向上が見込めることを記載しています。
出典: トーカロ株式会社「株式会社寺田工作所の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2024年08月23日公表)
中小企業の経営者は、どう読むか
売上四億円の会社に、八億円の値段が付いています。
直近の純資産は四億七千万円で、その約一・七倍です。
営業利益は九千二百万円で、利益率は二割を超えています。
小さくても利益率が高い会社は、こういう評価になります。
株主は個人五名で、全員から買い集めています。
複数の個人が株を持つ会社では、全員の合意が必要です。
一人でも売らないと言えば、百パーセントにはなりません。
創業から時間が経つと、株が家族や元役員に散ることがあります。
誰が何株持っているかの確認は、譲渡を考える最初の作業になります。