Abalanceは2024年11月25日、連結子会社のTOYO Solar LLCが、米国で太陽光パネル事業を展開するSolar Plus Technology Inc.との間で締結予定のパートナーシップ契約に基づき、同社が保有するSolar Plus Technology Texas LLCの出資持分100%を取得する予定であると公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)Abalance株式会社(連結子会社TOYO Solar LLCが取得)(3856・東証スタンダード)
譲渡対象Solar Plus Technology Texas LLC(太陽光パネルの製造及び販売)
所在地米国テキサス州
手法出資持分の取得(100%)。取得方法は出資持分交換方式で、買い手側の親会社が保有する取得会社の出資持分24.99%を相手先へ譲渡する
対価開示資料に「異動後の出資持分 100%(議決権所有割合:100%)※約10億円相当」と記載。現金ではなく出資持分の交換による
日程2024年11月25日 取締役会決議/2024年11月中 契約締結予定/2024年11月中 持分譲渡実行予定

開示資料によれば、異動前の出資持分は0%(議決権所有割合0%)、異動後は100%(議決権所有割合100%)で、約10億円相当と記載されています。取得方法は出資持分交換方式で、取得会社の出資持分を100%保有するTOYO Holdings LLCが、そのうち24.99%をSolar Plus Technology Inc.に譲渡する予定です。この取引により対象会社は買い手の連結孫会社となります(出典:Abalance株式会社 2024年11月25日公表資料)。

日程は、取締役会決議日が2024年11月25日、契約締結予定日と持分譲渡実行予定日がいずれも2024年11月中です。対象会社は2024年2月2日設立で、米国テキサス州に所在し、太陽光パネルの製造及び販売を手がけています。相手先については、意向により事業内容、資本金、直近の純資産及び総資産、大株主及び持分比率が非公開とされています(出典:Abalance株式会社 2024年11月25日公表資料)。

買い手は、米国内における太陽光パネル及びセルの新たな生産拠点の構築を検討しており、対象会社がテキサス州ヒューストン近郊で太陽光パネルの製造に関する準備を進め、工場の土地と建物のリース契約を締結し設備の搬入準備も進行していることから、今回の取得により工場の生産開始までの期間を短縮できると説明しています。本件による2025年6月期の連結業績への影響は軽微と見込んでいます(出典:Abalance株式会社 2024年11月25日公表資料)。

出典: Abalance株式会社(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「当社連結子会社による米国新工場建設(孫会社取得)に関するお知らせ」(2024年11月25日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

この取引の対価は現金ではありません。買い手側が持っている会社の持分の一部を相手に渡すことで、相手の会社を受け取っています。売り手は代金を受け取る代わりに、買い手グループの一員の株主になります。

この形は、売り手が事業から手を引きたいわけではないときに使われます。渡した会社がこれから伸びるなら、株主として残ったほうが受け取る額が大きくなる可能性があります。逆に、現金がすぐ必要な場合には合いません。

そして、受け取るのは上場していない会社の持分です。売りたいときに売れるとは限らず、値段も市場で決まりません。持分で受け取るなら、あとでそれを現金に換える道が用意されているかを、契約の中で確かめておくことになります。

買い手が挙げた理由は、時間の短縮でした。相手は土地と建物を借り、設備の搬入まで進めています。自分で同じところまで持っていくには年月がかかるので、そこまで進んだ状態に値打ちがついています。

相手先は、事業内容も財務の数字も非公開を希望しています。売り手側が自社の情報の開示範囲を指定できる、ということです。どこまで出すかは、条件の話と同じように交渉できる項目です。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。