廃棄物処理を手がける大栄環境は2024年12月6日、株式会社海成の株式20,000株を取得し、議決権所有割合100.0%とすることを公表しました。相手方は個人株主4名です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 大栄環境株式会社(9336・東証プライム) |
|---|---|
| 譲渡対象 | 株式会社海成(建物総合解体業、産業廃棄物の収集運搬業) |
| 所在地 | 千葉市中央区 |
| 手法 | 株式取得。個人株主4名から発行済株式20,000株(議決権所有割合100.0%)を取得 |
| 対価 | 非開示(相手先との合意により開示を控えるとし、適切なデューデリジェンス結果に基づき双方協議のうえ公平・妥当と考えられる金額で決定と記載) |
| 日程 | 契約締結 2024年12月6日/株式譲渡実行 2025年1月6日(予定) |
対象会社は1974年11月28日設立、資本金20百万円で、建物総合解体業と産業廃棄物の収集運搬業を行っています。公表時点の株主は個人が55.0%、その他3名が45.0%です(出典:大栄環境株式会社 2024年12月6日公表資料)。
対象会社の売上高は1,656百万円(2021年12月期)、688百万円(2022年12月期)、1,182百万円(2023年12月期)、営業利益は18百万円、3百万円、6百万円、純資産は349百万円、352百万円、359百万円です(出典:大栄環境株式会社 2024年12月6日公表資料)。
取得価額は相手先との合意により開示を控えるとされています。開示資料は、適切なデューデリジェンス結果に基づき双方協議のうえ公平・妥当と考えられる金額で決定していると記載しています(出典:大栄環境株式会社 2024年12月6日公表資料)。
買い手は、資源循環システムの構築に資する取組みを推進し持続可能な循環型社会の形成に貢献するとしています。株式譲渡実行日は2025年1月6日を予定しています(出典:大栄環境株式会社 2024年12月6日公表資料)。
中小企業の経営者は、どう読むか
売上が三期で大きく上下しています。半分以下に落ちた期があり、その翌期は戻っています。解体の仕事は案件ごとの規模が大きいため、大型の工事があるかどうかで年ごとの数字が動きます。買い手は増減そのものより、なぜ動いたのかの説明を求めます。
株主は四名で、一人が五割強、残る三名で四割強という構成でした。全株式を渡すには全員の同意が必要です。株式が分かれている会社では、まず誰が何株持っているかを確かめるところから始まります。
五十年続いてきた会社です。売上は十億円前後、利益は小さく、純資産は三億円台で安定しています。急成長している会社ではありません。それでも上場企業が全株式を取得しています。続いていること自体が評価の対象です。
この会社は解体と産業廃棄物の収集運搬という、どちらも許可が必要な仕事をしています。許可を持っている会社は、買い手から見て代わりが見つけにくい存在です。許可の種類と有効期限は、譲渡の話が来る前に整理しておく価値があります。
取得価額は非開示ですが、デューデリジェンスの結果に基づいて決めたと書かれています。調べたうえで金額が決まるという順番です。調べられる前提で資料を整えておくことが、そのまま金額に効いてきます。