建材・産業資材の商社である高島は2025年1月23日、サンワホールディングス株式会社の株式2,000株を取得し、議決権所有割合100.0%とすることを公表しました。相手方は個人株主です。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社高島(8007・東証プライム)
譲渡対象サンワホールディングス株式会社(建材・住宅設備関連)
所在地日本
手法株式取得。個人株主から2,000株(議決権所有割合100.0%)を取得
対価非開示(相手先との協議に基づき非開示。公平性・妥当性を確保するため外部機関が実施した財務デュー・デリジェンス等の結果を勘案して合理的な価格を決定と記載)
日程取締役会決議・株式譲渡契約締結 2025年1月23日/株式譲渡実行 2025年2月3日(予定)

取得価額は相手先との協議に基づき非開示とされています。開示資料は、公平性・妥当性を確保するため外部機関が実施した財務デュー・デリジェンス等の結果を勘案し、合理的な価格を決定したとしています(出典:株式会社高島 2025年1月23日公表資料)。

対象会社の経常利益は711百万円、517百万円、291百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は431百万円、337百万円、69百万円です(出典:株式会社高島 2025年1月23日公表資料)。

開示資料は、これらの連結数値について「財務デュー・デリジェンスの過程で算出された概算の連結数値」であると注記しています(出典:株式会社高島 2025年1月23日公表資料)。

買い手と当該個人株主との間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はないとされています。株式譲渡実行日は2025年2月3日を予定しています(出典:株式会社高島 2025年1月23日公表資料)。

出典: 株式会社高島(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社サンワホールディングスの株式取得による子会社化に関するお知らせ」(2025年01月23日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

開示されている連結の数字は、調査の過程で作られた概算です。対象会社が連結決算を作っていなかったということです。グループで事業をしていても、全体でいくらなのかを示す資料が社内に無い状態は、中小企業では珍しくありません。

その場合、数字は買い手側が調査の中で作ります。作られた数字を前提に話が進むので、こちらの説明が入る余地は小さくなります。譲渡を考えるなら、まずグループ全体の数字を自分の側で整えるだけで、話の進み方が変わります。

利益は三期で大きく減っています。経常利益は半分以下、最終利益は一割台まで落ちています。それでも上場企業が全株式を取得しています。落ちた理由を説明できるかどうかが効きます。

取得価額は非開示ですが、財務の調査結果を勘案して決めたと書かれています。調べたうえで金額が決まるという順番です。調べられる前提で資料を整えておくことが、そのまま金額に効いてきます。

株主は個人です。持株会社の形をとっていても、その上にいるのは一人の個人だったということです。渡すものは事業会社の株式ではなく、持株会社の株式になります。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。