BlueMemeは2025年1月28日、取締役会においてマイクロコート株式会社の発行済全株式を取得し子会社とすることを決議したと公表しました。既存株主からの譲渡による取得です。
開示された事実
| 譲受(買い手) | 株式会社BlueMeme(4069・東証グロース) |
|---|---|
| 譲渡対象 | マイクロコート株式会社(ソフトウェア受託開発(下請)、エンジニア派遣) |
| 所在地 | 福岡県福岡市 |
| 手法 | 株式取得(既存株主からの譲渡により発行済全株式を取得・子会社化) |
| 対価 | 非公表(開示資料に「相手先の要望により非開示」と記載) |
| 日程 | 取締役会決議・契約締結 2025年1月28日/株式譲渡日 2025年1月31日 |
開示資料によれば、取得株式数は60,000株で、取引前の所有株式数は0株、取引後は60,000株となります。取得価格、株主の情報、財務情報はいずれも相手先の要望により非開示とされています。対象会社は1981年9月設立、資本金30,000千円です(出典:株式会社BlueMeme 2025年1月28日公表資料)。なお本件は東京証券取引所の適時開示基準に該当しないため、開示事項の一部を省略しているとしています。
対象会社は福岡市を拠点に、ソフトウェア受託開発(下請)とエンジニア派遣を手がけています。
取得の理由として同社は、東京・福岡・熊本・沖縄の4拠点を展開しており、半導体産業の発展に伴う九州地域のIT需要の増加に対応するため、福岡を拠点に地域密着でDX推進に注力する対象会社を子会社化すること、事業エリアの拡大と九州地域のIT人材の育成に注力することを挙げています。
中小企業の経営者は、どう読むか
取得価額も対象会社の財務情報も、相手先の要望により非開示とされています。上場企業が買い手であっても、適時開示の基準に当たらない規模であれば、売り手の希望で数字を出さずに済む余地があります。「上場企業に売ると業績が世間に出てしまう」と心配する経営者にとって、実際の扱いを知る材料になります。
買い手が挙げた理由は、自社に無い地域の拠点と、その地域の人材でした。どこにあるかが価値になる案件です。同じ技術を持つ会社が全国に何社もあっても、買い手が拠点を置きたい土地にいる会社は限られます。
受託開発とエンジニア派遣を併せて営む会社は、取引の形ごとに契約の条件も人の扱いも違います。譲渡の準備では、どの売上がどの契約形態から出ているかを分けて示せるようにしておくと、買い手の検討が早く進みます。