クリエイティブサービスを手がける日本創発グループは2025年4月2日、取締役会において株式会社シルキー・アクトの株式を譲り受けて連結子会社とすることを決議したと公表しました。

開示された事実

譲受(買い手)株式会社日本創発グループ(7814・東証スタンダード)
譲渡対象株式会社シルキー・アクト(印刷関連製造販売(製版・印刷・加工・袋入までの一貫生産))
所在地東京都北区
手法株式取得(個人株主2名から全株式を取得し連結子会社化)
対価普通株式200百万円(開示資料に「純資産の額等を基礎として、財務の状況・資産の状況・将来の事業活動の見通し等を総合的に勘案して合理的に算定し、双方協議のうえ妥結した価額」と記載)
日程取締役会決議・契約締結・株式譲渡実行 いずれも2025年4月2日(みなし取得日は2025年6月末日を予定)

開示資料によれば、取得株式数は普通株式200株で議決権所有割合は100.00%、取得価額は200百万円です。価額は対象会社の純資産の額等を基礎として、財務の状況、資産の状況、将来の事業活動の見通し等を総合的に勘案して合理的に算定し、双方協議のうえ妥結したものと注記されています。対象会社は1993年3月設立、資本金10百万円で、株式は個人2名が95.00%と5.00%を保有しています。売上高は直近3期で1,202百万円、1,473百万円、1,539百万円、営業損益は18百万円の損失、35百万円、0百万円です(出典:株式会社日本創発グループ 2025年4月2日公表資料)。

対象会社は業歴30年以上で、受注から製版・印刷・加工・袋入までを自社工場で一貫生産する体制を持ち、量産品から完全オーダーメイド製品まで対応し、大手広告代理店等から直接受注を行っていると記載されています。再生素材の活用や不要製品の回収・リサイクルにも取り組んでいるとしています。

取得の理由として同社は、自社グループが特殊素材や立体物への印刷、ノベルティや造形物などのクリエイティブ提案を含めたソリューションを提供していること、対象会社の特色ある事業を継続させつつグループの多様なソリューションを取り入れることで付加価値の高い商品・サービスの提供につながること、特に印刷関連のグループ会社との相乗効果を企図できることを挙げています。

出典: 株式会社日本創発グループ(TDnet適時開示。TDnetでの公開期間が終了しているため、URLは株探が保存する原本PDF)「株式会社シルキー・アクトの株式の取得による連結子会社化に関するお知らせ」(2025年04月02日公表)

中小企業の経営者は、どう読むか

価格の決め方が開示に具体的に書かれています。純資産の額を基礎にしつつ、財務と資産の状況、将来の見通しを勘案して双方の協議で決めたという説明です。中小企業の譲渡では、純資産を出発点に将来の収益力を加減する形がよく使われます。

対象会社は売上が伸びている一方で、営業損益は年によって振れています。原価や外注の比重が大きい事業では、受注の内容によって利益が動きます。買い手はその振れの理由を必ず尋ねるので、説明できるように整理しておくことになります。

株主は個人二名で、ほぼ一方に集まっています。株式が身内で分かれている場合でも、比率が偏っていれば合意は取りやすくなります。逆に均等に分かれていると、話が長引くことがあります。

取締役会の決議、契約の締結、株式の譲渡実行が同じ日に行われています。一方で会計上のみなし取得日は数か月後に置かれています。株式が動く日と、買い手の決算に取り込まれる日は別だということです。

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本記事は、各社が公表した適時開示資料などの一次情報を当社が要約したものです。当社の成約実績ではなく、当社が関与した案件でもありません。記載の事実は公表日時点のもので、その後変更されることがあります。詳細は出典の資料をご確認ください。